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【東京】

生の落語、笑う授業 用賀の京西小 児童「落語少年サダキチ」好きで実現

児童の前で落語の魅力を語る桂九雀さん(左)と小説家の田中啓文さん=世田谷区で

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 落語家の桂九雀(くじゃく)さん(59)が十四日、世田谷区用賀の京西(きょうさい)小学校を訪れ、小学四年生百四十四人の前で落語を披露した。児童書「落語少年サダキチ」(福音館書店)が好きな児童がいたことから実現した「生の落語」の授業。物語の作者の田中啓文(ひろふみ)さん(57)も訪れ、落語の魅力について語った。 (岩岡千景)

 同校では「落語少年−」が人気。出版社が書店などで開いてきた落語会に参加する子どももいるという。このため、司書教諭で四年一組担任の赤羽(あかは)俊子教諭(36)らが出版社に持ちかけ、今回の授業が実現。国語の二時間を使って授業は行われた。

 九雀さんはまず、江戸時代には「落とし噺(ばなし)」と呼ばれ、聞き手が想像を働かせると面白くなるなど、落語の基礎知識や楽しみ方を伝授。扇子や手ぬぐいを小道具に使い、話の中で筆や刀などに見せることも、字を書くしぐさなどを交えて教えた。

 続いて「平林(たいらばやし)」「七度狐(しちどぎつね)」の落語二席を演じた。「平林」は「落語少年−」に登場する演目で、でっちの定吉が、主人から「本町(ほんまち)の平林(ひらばやし)さん」まで手紙を届けるお使いを頼まれる。定吉は途中で行き先を忘れてしまい、手紙に書いてある宛先を人に読んでもらうが、「ひらりんさん」「いちはちじゅうのもくもくさん」と、まともに読む人がいない。尋ねるたびに変になっていく読み方を九雀さんが面白おかしく話すと、子どもたちからどっと笑いが起きた。

 さらに田中さんが加わり、落語や物語の魅力を語った。「落語少年−」に登場する落語家は、大好きな六代目笑福亭松鶴(しょかく)さんがモデルといい、田中さんは「落語には悲しい、怖いものもあるが、僕にとっては癒やされるもの。しんどいことがあっても聞くと救われ、楽しくなる。松鶴さんの落語に子どものころから助けられてきた」などと語った。 

 

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