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【東京】

宮崎駿監督や有志ら300人 環境保全へ下草刈り 東村山・所沢の「淵の森」 

枯れ枝を拾う子どもたち=いずれも東村山市で

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 映画監督の宮崎駿さん(79)が会長を務める市民団体「淵の森の会」は十九日、東村山市と埼玉県所沢市にまたがる雑木林「淵の森」で下草刈りをした。宮崎監督や会員、全国から集まった有志ら約三百人が鎌で下草を刈り、さまざまな植物が生育できる環境を整えた。

 淵の森は宮崎監督がアニメ映画「となりのトトロ」の構想を練った場所の一つで、柳瀬川沿いに広がる約六千二百三十平方メートルの雑木林。一九九七年に宮崎監督が緑地保全のため寄付した三億円をもとに、東村山、所沢両市が土地を購入した。クヌギやコナラなどの樹木が育ち、春になると希少な草花も芽を出すという。会は毎年一月の下草刈りをはじめ、柳瀬川を含めた清掃活動に取り組んでいる。

 十九日は、参加者たちがササの一種のアズマネザサなど増えすぎた植物を刈り取った。太い枯れ枝も集め、地表に日光が当たるようにした。長女(5つ)と初めて参加した立川市の主婦菅野直子さん(45)は「子どもも楽しんでいて、自宅の近くにこんな場所があったらすてきなのに」とうらやましがった。岡山県瀬戸内市から訪れた会社員片山知香さん(24)は「朝の森の香りが気持ちいい」と話し、友人の会社員根岸優香さん(23)は「来年以降も参加したい」と笑顔を見せた。

 宮崎監督は「ちょっと手をかけただけで自分にとって親しい土地になり、それがこの土地を守ることにつながる」と話した。「となりのトトロ」の主題歌を担当した歌手井上あずみさん(54)は「こんなに多くの人が来てくれることがうれしい」と感激していた。 (服部展和)

刈り取った下草を運ぶ宮崎駿監督

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