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【東京】

ピカソに師事・洋画家の松井さん 熊野神社(葛飾)ほれ込み絵画奉納

熊野神社に奉納した絵の前で、思いを語る洋画家の松井守男さん(左)と宮司の千島俊司さん=葛飾区で

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 ピカソに師事した仏在住の洋画家松井守男さん(77)が、葛飾区の熊野神社(立石八)をモデルに、本殿やご神木など五十一点を描いた。「神社のたたずまいに引かれた」と自ら制作を願い出て、作品を神社に奉納した。十六日〜十八日に境内で一般公開される。 (加藤健太)

 松井さんは武蔵野美術大学卒業後にフランスに渡り、晩年のピカソに仕えた。二〇〇三年には仏の最高勲章レジオン・ドヌールを受章。現在は日仏の双方で活動しており、一八年には神田明神(千代田区)に大作を奉納した。

 熊野神社は都内で唯一、平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明にゆかりがあり、フィギュアスケートの羽生結弦選手が映画「陰陽師」の劇中曲を使って以来、ファンの聖地にもなっている。神田明神とも関係が深いことから松井さんは一昨年に訪れ、「神社らしいたたずまいにパワーを感じる」とほれ込んだ。

 来日するたびに足を運び、陰陽(いんよう)五行説にちなんだ五角形の敷地を眺めようと、近くの建物の屋上にも上って描いた。境内ではデッサンにとどめ、仏コルシカ島のアトリエに戻って残像を頼りに仕上げた作品も多い。

 油絵の巨匠ながら、使った材料は、油絵の具に日本画の顔料などを混ぜ合わせた独自のもの。松井さんは「ユニークさにこだわった。風の強さや聞こえてくる音など現場の臨場感を大切にしながら描いた」と制作を振り返った。

 一年がかりで全てを描き上げ、昨年末に奉納した。宮司の千島俊司さん(46)は「普段の雰囲気そのままに力強く描いてもらった」と感激し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る神社の祈念祭に合わせてお披露目することにした。

 三日間ともに午前十時〜午後三時、境内の参集殿ホールに作品の一部を展示する。入場無料。松井さんは十六日午後一時ごろに来場する。

 

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