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【東京】

高島平 まいにち子ども食堂2年 日々3食、いつでも

歌ったり、踊ったりのパーティーで思いを共有する参加者たち=いずれも板橋区で

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 毎日三食を提供する板橋区の「まいにち子ども食堂高島平」(高島平七)が三月、開設二周年を迎える。活動から見えてきたのは、子どもや親の居場所が足りないことだという。運営資金を募っており、これを集中的に集めるキャンペーンを今月末まで展開している。 (中村真暁)

パーティーであいさつする六郷伸司さん

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 「小さい子どもが膝に乗ってきたり、話し掛けられ一緒に笑い合ったりしたのがうれしい。自分にとっても居場所であり、ありがたいんです」

 十一日、この子ども食堂を主催するNPO法人「ワンダフルキッズ」(同区)が開いた記念パーティーで、日ごろ調理などに携わっているボランティアの小田千代子さん(71)は、ほほ笑んだ。

 パーティーでは、区内の主婦バンド「音ごはん」による演奏もあり、食堂利用者や関係者ら約五十人が歌って踊った。

 まいにち子ども食堂高島平は二〇一八年にオープンし、一日約三十人、一カ月で延べ約千人が利用。寄付や助成金で運営されている。「人と物を傷つけない」のルールさえ守れば、午前七時〜午後八時のいつ来ても構わない。

 利用者はさまざま。ひとり親や、仕事が忙しい夫に頼れず一人で子育てする母親とその子、不登校の当事者、兄弟が多くて家に居場所がない子、親に障害があり一人暮らしをしている子もいるという。

 NPO理事長の六郷伸司さん(55)は、二年間で子どもたちの成長が目に見えて分かることに「食事は生きる基本で毎日必要。ご飯を食べてもらってよかった」と喜ぶ。

 一方で、経済的貧困だけではなく「社会的貧困」が目につくと指摘する。虐待を背景に自宅に帰れずにいた子や、複数の大人の目があって雰囲気が和らぎ「子どもをしからなくていい」と話す親もいた。六郷さんは「ここが必要とされるのは社会に居場所が足りない裏返しでもある」とみる。

 こども食堂ネットワークによると、ほぼ毎日開く子ども食堂は全国でも1%ほど。事務局の釜池雄高さん(42)は、開催日の多さについて、それだけが重要なことではないとしながらも「その場が必要な子には、大きな安心につながっている」と話す。

 キャンペーンでは、一カ月五百円以上を毎月、継続的に寄付してくれる百人を募っている。受け付けはサイト「Syncable」から。

 

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