東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

水門から逆流一因 台風19号被害検証 世田谷区・中間報告

 東京都市大工学部の末政直晃教授を委員長とする世田谷区の検証委員会は二十六日、昨年十月の台風19号で多摩川沿いを中心に起きた浸水被害の中間報告をまとめた。大田区田園調布四、五丁目を含めた玉堤地区の被害の一因として、多摩川の水の逆流を推定として挙げた。

 世田谷区が管理する水門は六カ所あるが、当時、この地区にある「等々力排水樋門(ひもん)」を閉められなかった。中間報告は「付近の道路の冠水や強風などで水門に区職員が近寄れず、閉鎖作業をできなかった」などと理由を説明している。

 ただし、逆流だけでなく、被害は「複合的要因」とし、多摩川の水位が上がって降り続いた雨が多摩川へ排水されなかったことや、玉川排水樋管を閉めたために行き場を失った谷沢川の水があふれ出たことなども理由として挙げた。

 区内の被害は全壊一件、半壊百九十八件、一部損壊九十五件の計二百九十四件。中間報告は区のホームページで公表している。最終報告は今年六月をめどにまとめる。

 保坂展人区長は二十七日、堤防のない区間の早期整備など多摩川の治水対策推進を求め、松原忠義大田区長らと赤羽一嘉国土交通相へ要望書を提出する。世田谷区は、水門を所有する都には遠隔操作できる施設整備などを求めている。 (岩岡千景)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報