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【東京】

コスプレ 葛飾・堀切に活気 街全体開放「フェス」好評

過去の堀切フェスタで、神社で撮影するコスプレーヤー(左)とカメラマン=葛飾区で(区提供)

写真

 堀切菖蒲園で知られる葛飾区の堀切地区が、アニメや漫画のキャラクターになりきる「コスプレーヤー」たちの街として知名度を高めている。街全体を開放する大胆な手法が、さまざまな制約の中で活動するコスプレーヤーを引きつけた。下町とコスプレの融合が街を活気づけている。 

 コスプレーヤーの多くは、仮装をして写真を撮り、好きな作品の名場面を再現して楽しんでいる。一方、学校での告白シーンのように日常の一こまを切り取る際は、施設などに無断で撮るわけにもいかず、街中を舞台にした撮影は機会が限られている。

 そうした制約を気にせず撮れるよう、堀切地区では、年に一度のイベント「堀切フェスタ」の日に街全体を開放している。寺社の参拝シーンや商店街での買い食いの場面のほか、廃校になった旧小谷野小学校も開放されるので、学校で告白シーンを撮る夢もかなう。

 全国でコスプレイベント「acosta(アコスタ)!」を展開し、堀切フェスタにも協力する企画会社によると、街全体を開放する例は珍しい。担当者は「都心のビル街は他でも撮れるが、下町の日常風景をまとめて撮れるのは堀切しかない。コスプレのまま買い物させてくれる寛容さも参加者の満足度を高めている」と話す。

 堀切フェスタは、商店街に若者を呼び込もうと、堀切商店連合会が、各町会などの協力を得て二〇一六年にスタートした。来場者は毎年増え、昨年三月に開催した前回は雨の中、千五百人が集まった。

 事務局の秋元成夫さん(56)は「堀切でコスプレというギャップが受けているみたい。ハナショウブの季節以外にもお客さんを呼び込みたい」と意気込む。

 一七年には、商店街の優れた取り組みを表彰する都の「東京商店街グランプリ優秀賞」を受賞。開催を重ねるうちに、地元の若者にも商店街に目を向けてもらえるようになったという。

 今年の堀切フェスタは三月一日に開催されるが、新型コロナウイルスの感染防止のため、コスプレーヤーの参加は中止に。会員制交流サイト(SNS)では「楽しみにしていたのに」と残念がる声が広がっている。内容を大幅に縮小し、午後一時から亀有信用金庫堀切支店近くの会場で、キッズダンスや阿波おどりなどのステージ発表がある。 (加藤健太)

 

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