東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【東京】

<東京2020延期>「時期未定 動けない」 会場整備は、選手村は…

五輪マークのモニュメントの前をマスク姿で歩く人=新宿区で

写真

 東京五輪・パラリンピックの開催延期が決まり、大会を盛り上げるために準備してきた都内の各区は二十五日、対応に追われた。関連イベントを予定通り実施するかなどの検討を始めたが、政府が五輪の延期時期を「遅くとも来夏までに」と幅を持たせたことに、「時期が決まらないと動けない」と不満も漏れる。

■江東区

 都内最多の十会場を抱え、オリンピック・パラリンピック推進室担当者は「首相とIOC会長の電話会談で、ある程度の方向性が示されるだろうとは思っていたが、正式に延期が決まるとは予想していなかった。都や区の各部署との情報交換で、バタバタ」と困惑した様子だった。

 都が計画を進める会場周辺の交通規制や、セキュリティチェックのための施設整備などについて、地元の声を反映させるため調整にあたってきたことを一例として挙げ「これまでやってきたことをどう見直すか。大幅な整理が必要になった。また、今日からがスタートです」と話した。 

■中央区

 晴海地区にできる選手村は、大会後に分譲マンションとなり、一万人規模の住民が暮らす新たな街が誕生する。区は小中学校などのインフラ整備を計画している。

 区オリンピック・パラリンピック調整担当課の担当者は「五輪が延期になった分だけ着工時期も延びる。業者との工事契約はまだなので、損害が発生するわけではないが、これからいろいろと調整が必要になるだろう」と話した。

◆ボランティア募集停止

■港区

 二十五日、聖火リレーの沿道整理のボランティア募集を停止した。一日から約千三百人を募集し、既に多数の応募があったが、いったん白紙に戻す。

 区内では、お台場海浜公園がマラソンスイミングの会場に、港区スポーツセンター(芝浦)がハンドボールと車いすラグビーの公式練習場に予定されていた。ほか、区民センターなど約十カ所の区施設を貸し出す予定だったが、大会組織委などに確認後、全ての予約をいったん取り消す。

 区の五輪・パラリンピック関連予算のうち、必要のないものは補正予算で減額する方針。ただし、「コロナウイルスの感染拡大が収まれば、機運醸成イベントも開ける」と担当者は前向きに話した。 

■大田区

 都立大井ふ頭中央海浜公園(同区東海)がホッケー会場になるほか、七月上旬から男子バレーボールなど四競技のブラジル代表チームの事前キャンプ地に予定されていた。担当者によると、ブラジル側からキャンセルなどの連絡はまだないという。

 「コロナの感染拡大で、ブラジル五輪組織委のスタッフは、自宅待機になっていると聞いた。信頼関係を築いてきたので、来年、キャンプにきてもらえるよう調整したい」と担当者は話した。

 大会ボランティアは、既に研修を積んでいる。新型コロナウイルスの感染が収まれば、区のイベントを通じておもてなしの実践練習などをする。 

◆懸垂幕掲揚、ボード表示取りやめ

■葛飾区

 二十六日に、男子柔道の日本代表に内定した区出身のウルフ・アロン選手(24)が青木克徳区長を表敬訪問するが、合わせて予定していた「祝 出場決定」の懸垂幕の掲揚は取りやめた。広報担当者は「タイミングが悪すぎる。代表選考をやり直す可能性があることも考えると…」とため息をついた。七月に開く予定だった「聖火リレー前夜祭」は中止にすると決めた。 

■江戸川区

 五輪のカヌー会場があり、大型スクリーンで競技中継を楽しめる会場づくりやおもてなしイベントなどに約一億二千万円の予算を計上している。五輪・パラリンピック推進担当課の吉沢太良(だいすけ)課長は「延期時期を言い切ってくれたらそれに合わせて動けたが、時期が固まらないことには」と不満を漏らした。 

■墨田区

延期決定で大会までの日数が消えた国技館前のカウントダウンボード=墨田区で

写真

 五輪ボクシング会場の両国国技館があり、五月十六、十七日に区総合体育館で予定していた「すみだボクシングフェス」を中止する。五輪開催の延期の流れなどを受け、安倍首相がバッハ会長と電話会談する前に決めたという。

 四月十一日に錦糸公園などでの五輪百日前イベントは、今月上旬すでに中止を決定済み。国技館前の五輪・パラリンピック開幕までのカウントダウンボードは二十五日から表示をとりやめた。

 区オリンピック・パラリンピック準備室の岐部(きべ)靖文室長は「区をあげて盛り上げようと準備してきたので中止でなく延期となりほっとしている」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報