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【東京】

武蔵野市 ムーバス初の減便 きょう休日ダイヤ導入 運転手確保や運賃維持へ

土日祝日に限り初めて全路線が減便されることになった武蔵野市のムーバス=いずれもJR武蔵境駅前で

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 武蔵野市は今月から、市のコミュニティバス「ムーバス」全路線に初めて土日祝日の休日ダイヤを導入し、早朝・夜間の時間帯で計四十四便を減便する。運転手の待遇改善や経費圧縮がねらいで、一九九五年の運行開始以来初の見直しとなる。ムーバスは、全国にコミュニティバスが普及するきっかけとなった成功モデルとして知られ、他自治体の運行見直しの動きにも影響を与えそうだ。(花井勝規)

 休日ダイヤは四日から。市は七路線九ルートの利用状況を見て、乗客が少なかった早朝・夜間の時間帯で一ルートあたり平均五・五便を減らすことを決めた。年末年始に実施している運行本数と同水準となる。平日ダイヤは従来通りのほか、既に休日ダイヤを導入している2号路線「吉祥寺北西循環」もダイヤ変更はない。既に全停留所にお知らせを掲示した。

 運賃はワンコイン(一律百円。未就学児は無料)という手ごろさが魅力で、ムーバスの年間乗客数は二〇一四年度から右肩上がりを続け、一八年度は二百七十七万人を超えた。市交通対策課の担当者は「働き方改革の影響などで運転手確保が最近、ますます難しくなっている。百円の運賃を死守するためにも運行の効率化が必要だった」と説明する。

 運行開始以来ムーバスを利用しているという市内の主婦竹内矩子さん(77)は「大型のバスが通らない住宅街の狭い道にも停留所があって便利。バスダイヤが生活の一部になっている市民は多い。減便は残念だが、平日は変わらないので影響は少なさそう」と語った。

 コミュニティバス発祥の地として知られる多摩地域では現在、約九割の自治体が交通不便地域の解消を目的にコミュニティバスを運行している。規模により差はあるが、委託先のバス事業者への補助金など各自治体の持ち出し分は上昇傾向にあり、サービス水準の維持と負担増が担当者の悩みの種になっている。

 武蔵野市の場合、市の持ち出し分は年間約六千六百万円(一八年度)。年間百二十一万人が利用する「みたかシティバス」を運行する三鷹市は約五千五百万円だ。人件費上昇を背景に収支状況の改善や運行ルートの再検討などが課題に浮上し、二〇年度中に見直し議論に入るという。

 二台の「こまバス」を運行する狛江市の年間利用者数は十九万六千人と小さいが、車両の更新に伴う減価償却費が加わるため二〇年度は前年度比八百万円増の約千九百万円に膨らむ。「ルート改善など市民からさまざまな要望が来るが、なかなか難しい」と担当者は話している。

バス停に掲げられたダイヤ改正のお知らせ

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