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【親子でぶらり 学べるスポット】

キスヴィンワイナリー(山梨県甲州市) 「神様」も絶賛した日本ワイン

ワイナリー見学ツアーで自社ブドウ畑を案内する斎藤まゆさん=いずれも山梨県甲州市で

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 JR新宿駅から特急で1時間半。塩山駅からタクシーで甲斐(かい)武田氏の菩提寺(ぼだいじ)として知られる「恵林寺(えりんじ)」へ向かった。途中、日本百名山の「大菩薩嶺」が車窓にくっきりと姿を見せた。恵林寺は元徳2(1330)年の創建。本堂裏手にある庭園は京都の天龍寺や西芳寺(苔(こけ)寺)の庭園とともに、夢窓国師の代表的な築庭庭園として知られ、四季折々の景色を堪能できる。

 この塩山で世界の醸造家をうならせる「日本ワイン」が誕生した。地元ブドウ農家の荻原康弘さんが設立し、2013年に醸造を開始した「キスヴィンワイナリー」だ。醸造責任者は斎藤まゆさん(38)。カリフォルニア州立大学ワイン醸造学科を卒業し、フランス・ブルゴーニュ地方でも修業した。

 17年6月、世界最優秀ソムリエコンクールの優勝者ジェラール・バッセさんが来日し、都内でキスヴィンの白ワイン(シャルドネ)を飲んだ。「うまいじゃないか!」。「ワイン界の神様」の一言に斎藤さんは耳を疑った。だがバッセさんは真剣そのもので「1500本、おれが買う」と言い出した。残念ながらその年のシャルドネは完売していたが、バッセさんのツイートで「キスヴィン」と「斎藤まゆ」の名は世界中に広まった。

 昨年10月から「国産ブドウを原料とし国内製造の果実酒」に限り「日本ワイン」と表示できるように基準が変わった。シャルドネ、ピノノワール、シラーなど8品種のブドウを自社栽培するキスヴィンは全量、日本ワインだ。「日本でも良質のワインは造れます。世界一の日本ワインをめざします」。斎藤さんの意気込みが常識を覆す日もそう遠くなさそうだ。 (土田修)

ワイナリーの貯蔵庫

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◆ひとこと

 斎藤さんは早稲田大学を中退し、カリフォルニア州立大学ワイン醸造学科に留学。成績優秀だったためアシスタントとして1年間、構内のワイナリーで働いた。

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 ★メモ  山梨県甲州市塩山千野474。JR中央線塩山駅から徒歩約20分。毎月1回、ワイナリーの見学を実施している。定員6人で11時15分〜12時15分(1時間)、参加費3000円(テイスティング込み)。ただし4月まで満員。5月以降のスケジュールは3月中旬にホームページで公開する。申し込み・問い合わせは=yoyaku@kisvin.co.jp=まで。

●足を延ばせば…

 ★恵林寺 信玄公宝物館 甲州市塩山小屋敷2280。JR中央線塩山駅からタクシーで約20分。信玄の菩提寺・恵林寺境内にある歴史宝物館。伝・信玄所用の兜(かぶと)をはじめ、多彩な文化財を展示。開館9〜17時。4〜11月無休。12〜3月は木曜休館。観覧料一般500円、小中学生100円、恵林寺との共通券700円。(電)0553・33・4560

 ★ぶどうの国 文化館 甲州市勝沼町下岩崎1034。JR中央線勝沼ぶどう郷駅から徒歩約40分。勝沼のブドウとワインの歴史などを紹介。ロウ人形を使って、ブドウが伝わった伝説、甲州街道、勝沼宿の風景、明治時代の醸造風景などを分かりやすく展示している。入館無料。開館9〜17時。月曜休館(祝日の場合、翌日休館)。駐車場あり。(電)0553・44・3312

 

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