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【親子でぶらり 学べるスポット】

古代オリエント博物館(東京都豊島区) 世界最古の通貨 実物を展示

来歴もはっきりせず「もしかすると大変なものかも」という「三面神浮彫」

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 井上靖、今里広記、江上波夫、平山郁夫の4氏が1973年、アフガニスタン、イラン、トルコの遺跡を歴訪した旅の途中、古代オリエントに関する美術館創設が話題にのぼり、帰国後、建設中だったサンシャインシティでの開館が決まった。

 「当時、国内唯一の古代オリエント専門の博物館で、商業施設に博物館が入るのもそのころとしては画期的でした」と研究員の下釜(しもがま)和也さんが話す。「78年の開館までに数度、シリアの遺跡に調査団を派遣。開館後も発掘調査は継続され、出土品が展示の基礎をなしています」という。

 まずタッチパネルのデジタル地図と年表で概略をつかんだら、「シリアの発掘」「古代メソポタミア」「古代エジプト」「古代イランとその周辺」など6つのコーナーに分かれて展示される展示室へ。

 「目には目を」で知られるハンムラビ法典が刻まれた石碑や神聖文字が刻まれたロゼッタストーンなど教科書に登場する資料のレプリカ展示も目を引くが、「来歴が不明でいまだに何なのか分かりません。もしかすると大変なものかも」(下釜さん)というシリアの「三面神浮彫」、楔形(くさびがた)文字の粘土板文書、細かな文様を彫刻した円筒印章などには実物が持つ迫力がある。

 ところで、世界最古の通貨はいつどこで作られたでしょう?

 紀元前6世紀ごろ、現在のトルコにあったリュディア王国で作られた金銀の自然合金を素材とするエレクトラム貨、が正解。こちらも実物展示されているからぜひどうぞ。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「これは現代でもあまり変わらないね、などというふうに、私たちの生活に引きつけて展示を見ていただき、何かしら発見してもらえればうれしいですね」と下釜さん。

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 ★メモ 東京都豊島区東池袋3の1の4、サンシャインシティ文化会館7階。JR池袋駅徒歩13分。入館料一般600円、大高生500円、小中生200円。8〜30日にクローズアップ展示「危機にあるシリア文化遺産の記録」を開催。アレッポやパルミラ遺跡の戦災や文化遺産保護に取り組む人々の姿を紹介。23日には講演会(予約不要。定員130人、500円)を開催。次の休館日は7月8〜12日。(電)03・3989・3491

●足を延ばせば…

 ★池袋防災館 豊島区西池袋2の37の8、池袋駅徒歩5分。体験ツアーを実施。基本コースは地震、煙、消火の3つに加え、救急か防災ビデオ視聴を選択し実施。所要1時間40分(9時半、13時、15時スタート)。50分のショートコース(11時10分)や夜間の発災を想定したナイトコース(毎週金曜17時、19時、1時間40分)もある。参加は予約の上、動きやすい服装で。ハイヒールなどは不可。無料。原則第1、3火曜と第3火曜の翌日が休館。(電)03・3590・6565

 ★切手の博物館 豊島区目白1の4の23、JR目白駅徒歩3分。国内外の切手約35万種を所蔵。30日まで「ウサギ!カワウソ!ハリネズミ!?」展を開催中。入館料大人200円、小中生100円。月曜休館。(電)03・5951・3331

 

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