東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 東京情報 > 学ぶ・知る > 親子でぶらり 学べるスポット > 記事

ここから本文

【親子でぶらり 学べるスポット】

鈴廣のかまぼこ博物館(神奈川県小田原市) 参勤交代の大名や旅人に評判

熟練の職人が行うかまぼこの手作りの様子も見学できる

写真

 「材料(魚のすり身)を長方形に伸ばしてください」

 鈴廣(すずひろ)のかまぼこ博物館を訪れると手作り体験教室でちくわが作られていた。講師の女性が、かまぼこ専用の包丁を使ってすり身を持ち上げ、芯の棒にクルクルと巻き付けていく。

 「簡単そうに見えますが、かなり難しいんですよ」。広報課の奥村真貴子さんが話していると、「裏技もあります」と言いながら講師が材料を手でつかみ、棒に巻き付けた。

 「あれでもいいんですか?」

 「意外ときれいに焼き上がるんですよ」と奥村さん。

 平安時代にはすでに文献にも登場するかまぼこは、各地で地場の材料を使って作られていたが、小田原のかまぼこが有名になったのは江戸時代だ。

 「グチ(イシモチ)の白身と、鉄分の少ない箱根の地下水を使い、白くて弾力に富み、参勤交代の大名や旅人に美味だと評判になりました」と奥村さん。「1本にグチ7〜8匹のすり身を使っています」と説明してくれた。

 1、3階の展示ではこうした歴史に加え、血液、脂肪やタンパク質分解酵素などを取り除く「水晒(さら)し」の重要性や、3段階に分かれる板付けの工程などを説明。ガラス越しに職人がかまぼこを手作りしていく様子も見学できる。2階にあるかまぼこ板絵の作品展も見どころ十分だ。

 手作り体験教室は「かまぼこ・ちくわ」が水曜を除く毎日5回(1620円)、水曜はちくわ(540円)のみ。3階のキッチンラボであげかま作りなどの教室もある(いずれも要予約)。

 ところで、かまぼこ(蒲鉾)の語源は? 初期の形が蒲(がま)の穂に似ていたことから来ているそうだ。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「身近にありながら、意外に知らないかまぼこの秘密を知り、職人さんの技も体感してもらえれば」と奥村さん。

写真

 ★メモ 神奈川県小田原市風祭245、箱根登山鉄道風祭駅すぐ。かまぼこの製造法から歴史までを学べる。体験型プログラムも多く、かまぼこの製造現場見学も。入館無料。開館9〜17時。年中無休。(電)0465・24・6262

●足を延ばせば…

 ★神奈川県立生命の星・地球博物館 小田原市入生田499、箱根登山鉄道入生田駅3分。4つの総合展示室で1万点に上る実物標本を展示。原則月曜と第2火曜、祝日の翌日など休館。観覧料20歳以上65歳未満520円、15歳以上20歳未満、学生(中高生を除く)300円、高校生、65歳以上100円、中学生以下無料。(電)0465・21・1515

 ★小田原城 小田原市城内6の1、小田原駅徒歩10分。明治に廃城となり、関東大震災で石垣も崩れたが、昭和35年に天守閣が復興、城址(じょうし)公園として整備された。入場料は天守閣が一般500円、小中学生200円。常盤木門SAMURAI館一般200円、小中学生60円。小田原城NINJA館は大人300円、小中学生100円。大みそかと元日休み。(電)0465・23・1373

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報