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【親子でぶらり 学べるスポット】

いわき市石炭・化石館「ほるる」(福島県) クビナガリュウに模擬坑道も

恐竜の骨格標本がずらりと並ぶ展示室

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 本州最大の炭鉱として日本の近代化を支えた常磐炭鉱のあったいわき市は恐竜をはじめ、さまざまな化石が出土している。太古の世界へタイムスリップ体験のできる施設が「ほるる」という愛称で親しまれている。

 まず、入り口に展示されているのがクビナガリュウ「フタバスズキリュウ」の全身復元骨格だ。1968年、8500万年前の地層から高校生だった鈴木直(ただし)さんが化石の一部を見つけた。全身の7割が残っていて発見から38年後に、クビが長く頭が小さいタイプの新属新種とわかり「フタバサウルス・スズキイ」と名づけられた。

 クビナガリュウの化石がここまで保存状態のよい発掘例は国内にない。1階の化石展示室には内外の恐竜、クビナガリュウ、翼竜などが飾られ、2階の学習室から見る化石と復元骨格群は迫力がある。恐竜の卵やマンモスの下あごなど実物に直接触ることもできる。

フタバサウルス・スズキイの標本を説明する大和田学芸員

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 もう一つの目玉は「地下600メートル」に見立てた模擬坑道だ。実際と同じ枠が組まれ江戸時代末から昭和40年代まで時代ごとの採炭状況の移り変わりが再現されていて興味深い。古くからの温泉地としての知名度を活用し、閉山前後から観光産業への転換を乗り切った展示もある。

 いわき市は、東日本大震災で多くの犠牲者を出すなどの被害を受けた。水族館や塩屋埼灯台など観光施設も多くにぎわいを取り戻しつつあるようだ。 (高田照二)

◆ひとこと

 学芸員の大和田武彦さんは、化石にみられるいわきの豊かな地質環境を知り、日本の近代化を支えた炭鉱の歴史を学び将来を考える機会にしてほしいと話す。

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 ★メモ 福島県いわき市常磐(じょうばん)湯本町向田3の1。JR常磐線湯本駅から徒歩12分。東京駅、上野駅などから特急「ひたち」で2時間10分前後。開館9〜17時、休館日は原則毎月第3火曜日。土日を中心にアンモナイト標本作製教室など開催(材料費別途)。入館料一般660円、中高大生440円、小学生330円。(電)0246・42・3155

●足を延ばせば…

 ★いわき湯本温泉さはこの湯 いわき市常磐湯本町三函(さはこ)176の1。JR湯本駅から徒歩8分。湯本温泉の奈良時代からの古名にちなみ、江戸末期の建築を再現した温泉公衆浴場。資料展示室や障害者用湯船もある。営業時間10〜22時(入場21時まで)、休館日毎月第3火曜日。入浴料大人300円、6〜12歳未満150円、6歳未満無料。(電)0246・43・0385

 ★白水(しらみず)阿弥陀堂 いわき市内郷白水町広畑221。JRいわき駅から川平行きバス20分、あみだ堂前下車。内郷駅徒歩30分。平安時代末建立の国宝。浄土式庭園も美しい。8時30分〜16時(11〜3月は15時30分まで)、毎月第4水曜、12月は第2水、木曜休み。拝観料大人500円、小学生300円。未就学児無料。(電)0246・26・7008

 

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