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【親子でぶらり 学べるスポット】

シルク博物館(横浜市) ネクタイ1本に繭140個

さまざまな機織りの様子を人形で展示。簡単な体験もできる

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 明治維新後、日本の近代化を経済面から支えたのが、生糸産業だった。その輸出をほぼ一手に担った横浜港の開港百年を記念して1959年に開館、今年で60周年を迎える。

 「博物館のあるシルクセンターは英一番館と呼ばれたジャーディン・マセソン商会横浜支店の跡地に建てられました。当時はまだ、生糸や絹織物は主要な輸出品でセンター4階には生糸の取引所もありました」。学芸専門員の大野美也子さんが説明してくれた。

回転蔟で繭を作るカイコ

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 常設展示のふしぎファームでは、映像を交えた展示で蚕の生態を学んだら、飼育されている蚕を観察しよう。タイミングが合えば、回転蔟(まぶし)で蚕が繭を作っている様子が見られるかも。

 糸繰り体験では、繭から引き出された生糸の細さと強さが実感できる。「日本人の髪の毛はおよそ直径0・07〜08ミリ。生糸はその4分の1の細さ」(大野さん)だそうだ。ちなみに一つの繭からおよそ1300メートルの糸が取れる。ネクタイ1本に140個の繭が使われているという。

 機織り体験も済ませたら、繭から作った真綿と木綿の触り心地や光沢の違いも確かめよう。階上のシルクのあゆみコーナーでは日本の着物や世界の民族衣装など、絹を使ったあでやかな衣装が勢ぞろいしている。

 この他、くみひもストラップ作り(10月26日など、有料)、まわた人形「アヒルの親子」作り(11月9日、有料)などのワークショップや各種の実演などもあるからHPで日程を調べて出かけたい。

 11月17日までは秋の特別展「白き糸の調べ−かながわの製糸・撚糸(ねんし)」を開催、11月2、16日には学芸員によるギャラリートークが開かれる。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「生きている蚕をご覧になり、日本の近代化に貢献した生糸や絹に触れて、その魅力を感じていただければ」と大野さん。

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 ★メモ 横浜市中区山下町1、シルクセンター2階、みなとみらい線日本大通り駅徒歩3分。絹の歴史や養蚕技術、絹を使った服飾品などシルクを専門に扱った世界でも稀(まれ)な博物館。入館料大人500円、65歳以上と大学生300円、小中高生100円。特別展開催時は大人700円。いずれもHPに割引クーポンあり。開館9時半〜17時。原則月曜と展示替え期間休館、詳細はHPで。(電)045・641・0841 

●足を延ばせば…

 ★横浜開港資料館 横浜市中区日本大通3、みなとみらい線日本大通り駅徒歩2分。日米和親条約が締結された場所に1981年開館した。ペリー提督・横浜上陸の図をはじめ、幕末から昭和初期までの横浜の史料を展示。旧館は旧英国総領事館で経済産業省の近代化産業遺産に指定されている。入館料一般200円、小中学生100円。原則月曜休館。(電)045・201・2100

 ★ニュースパーク(日本新聞博物館) 中区日本大通11、横浜情報文化センター内。日本大通り駅すぐ。新聞の歴史や新聞が届くまでの仕組みを解説。閲覧室では全国各地の新聞が読める。12月22日まで企画展を開催中。入館料一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料。原則月曜休館。(電)045・661・2040

 

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