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【親子でぶらり 学べるスポット】

野口英世記念館(福島県猪苗代町) 柱に刻まれた立志の決意

英世が落ちた囲炉裏も残っている

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 磐梯山を望む野口英世の生家が、当時の場所に昔のままの姿で公開されている。

 「建てられたのはおよそ200年前。会津の中流農家の典型で、かなり大きく感じられます。ただ英世誕生当時の家計は苦しかったようです」。野口英世記念館を運営する野口英世記念会の広報担当野口由紀子さんが話してくれた。英世が落ちて火傷(やけど)を負った囲炉裏(いろり)や19歳で上京する際、柱に刻んだ「志を得ざれば再び此地を踏まず」という決意もそのまま残っている。

 展示館は1939(昭和14)年に建てられ、3度のリニューアルを経てことし開館80周年を迎えた。

 「英世は手紙や日記などを多く残しています。英世の才能を見いだした小学校の恩師、小林栄先生の教えに従って書き残したようです」と野口さん。几帳面(きちょうめん)な研究ノートや妻メリーさんに宛てた最後の手紙など多くの直筆資料に加え、米国の研究所時代に使った顕微鏡や実験道具などの実物、分かりやすい漫画パネルなどを通じて英世の素顔や業績が浮かびあがる。

 実物大の写真は身長153センチ。「当時の日本人としても背は低いですね。髪にパーマをあてたのは子どもだと軽んじられないためでした」(野口さん)という。多く残っている写真に左手が写ったものはなく、英世の心情を物語る。1914年に撮影されたカラー写真もあり、「日本人で初めてカラーで撮影された人物では」という。

 年間20万人の来館者が、東日本大震災後は風評被害で13万人に落ち込んだこともあって2015年にリニューアル。英世が取り組んだ細菌の世界を、ゲームなどを通じて楽しみながら学べる工夫も加えられている。 (仁賀奈雅行)

◆ひとこと

 「体験型展示が多く、小学校高学年でも分かりやすいよう心掛けています。ぜひどうぞ」と野口さん。

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 ★メモ 福島県猪苗代町三ツ和前田81、JR猪苗代駅からバス、磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから車で5分。野口英世の生家と、生涯と業績などについて紹介する展示館からなる。入館料大人600円、小中学生300円。年末年始休館。(電)0242・65・2319

●足を延ばせば…

 ★会津民俗館 猪苗代町三城潟。JR猪苗代駅からバス。展示室では会津地方に伝わる民具などを展示。約300年前に建てられた奥会津独特の曲屋(まがりや)(家の中に厩(うまや)もある)、旧馬場家住宅(国指定重要文化財)などの旧家や小原庄助さんゆかりの石風呂も。入館料一般500円、中・高・大学生360円、小学生260円。3月20日までは火曜〜金曜休館。(電)0242・65・2600

 ★天鏡閣 猪苗代町翁沢御殿山1048。猪苗代駅からバス。明治41年、有栖川宮威仁親王によって建てられ、李白の句「明湖落天鏡」から大正天皇が命名した。館内はルネサンス様式の意匠が凝らされている。本館、別館、表門が国指定重要文化財。入館料一般370円、高校生210円、小中学生100円。年中無休。(電)0242・65・2811

 

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