東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

トランスジェンダー排除へ 米政権検討、行政上認めず

 【ワシントン=共同】米紙ニューヨーク・タイムズは二十一日、トランプ政権が性の定義を生まれつきの性別に限定することを検討していると報じた。心と体の性が異なるトランスジェンダーの存在を行政上認めなくする措置で、実行されれば性的少数者(LGBT)の権利保護を進める世界の潮流に逆行することになり、国内外で批判を招くのは必至だ。

 同紙は「生まれつきとは異なる性を選んだ推定百四十万人が政府に存在を認められなくなる」と指摘した。

 厚生省を中心に、性の定義を「男性か女性かのどちらかで変更はできず、生まれ持った生殖器により決定される」ものとして政府内で統一するよう検討しているという。

 米国ではオバマ前政権下で、連邦最高裁が二〇一五年に同性婚を合憲と判断するなど、LGBTの権利が拡大した。

 だがトランプ政権は、トランスジェンダーの生徒に自分の望む性別のトイレ使用を認めるよう全米の公立学校に求めた前政権の通達を破棄。トランスジェンダーの米軍入隊も大きく制限した。

 今月からは、米国に駐在する外交官らの同性パートナーに認められていた査証(ビザ)の発給を停止。既に入国しているパートナーが出国を迫られる恐れも生じている。

<LGBT> 同性愛のレズビアンとゲイ、両性愛のバイセクシュアル、生まれつきの性別に違和感を持つトランスジェンダーの頭文字を取った性的少数者を指す言葉。この分類に当てはまらない人も含め「性的指向と性自認」の略称として「SOGI」という言葉も使われる。同性婚の合法化は2001年のオランダを皮切りに、ドイツやオーストラリアなど各国に広がっている。米国の連邦最高裁は15年6月、同性カップルも結婚する権利があると認め、同性婚を禁じる一部の州法を違憲と判断した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報