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【国際】

中国版GPS、全世界で開始 米中ハイテク争い、さらに激化

11月、中国広東省珠海市で行われた国際航空宇宙ショーで展示されたGPSシステム「北斗」の衛星網をイメージした模型=共同

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 【北京=安藤淳】中国政府は二十七日、中国版衛星利用測位システム(GPS)「北斗」の基本システムが同日から全世界を対象にサービスを開始したと発表した。中国が米国のGPSに頼らない軍民共用の「北斗」を地球規模で運用することで、ハイテク分野で繰り広げる米国との覇権争いがさらに激化しそうだ。

 北斗計画は一九九〇年代に開始。現在の北斗3号プロジェクトは二〇〇九年に始動し、十一月までの一年余りで測位衛星十九基を打ち上げ、二〇年の予定だった全世界対応を二年前倒しした。すでに中国が提唱する経済圏構想「一帯一路」地域を中心に世界三十カ国・地域以上で中国の衛星が通信に使われている。

 記者会見した衛星誘導システム管理弁公室の冉承其(ぜんしょうき)主任によると、地球規模の測位精度は誤差十メートルだが、二〇年までに三十基体制にして、一二年から運用を開始したアジア・太平洋地域並みの誤差五メートルを目指すという。

 冉氏は「一帯一路国家の要望を受け計画を改善してきた。今後は全世界に向けてサービスを広げていきたい」と述べ、一帯一路以外の国へもサービス提供を強化する方針を示した。

 世界のGPSの衛星を巡っては、米国のGPSは三十一基、ロシアの「グロナス」は二十四基を維持。欧州の「ガリレオ」も三十基前後の整備を進めている。十一月に運用を開始した日本の「みちびき」は米国GPSの測位情報を補正して誤差を一メートルまで縮小する。

 

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