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【国際】

英密入国 海峡ルート急増 11月以降、ボートの200人超摘発

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 【ロンドン=沢田千秋】欧州大陸経由で英国を目指し、フランス北部で滞留している難民が、小型ボートで英国とフランスを隔てるドーバー海峡を渡る事態が急増している。英国の欧州連合(EU)離脱を来年三月に控え、密航業者が難民を促し、危険な海峡横断を斡旋(あっせん)しているとみられている。

 ボートによる密航摘発者数は十一月から増加し二百人以上に上る。特に今月二十五日、子どもを含む四十人が五艇のボートで密航して以降、四日間で計七十八人が拘束された。大半がイランとシリアからの難民だった。英BBC放送は、複数の難民を乗せたエンジン付きゴムボートが、暗闇の中、沈みそうになりながら海を渡る様子を報じた。

 同海峡は、最も距離が短い英ドーバーとフランス・カレー間で約三十五キロ。大型船舶の往来が激しく、国境警備当局は「ラッシュアワーの高速道路を徒歩で渡るようなもの」と警告。ジャビッド英内相は「人々が命を落とすのは時間の問題だ」と、緊急対策の必要性を強調し、フランス側にも協力を求めた。

 難民支援団体はBBCに、ボートの密航急増は「(カレー側に)巨大フェンスを作り、電車や大型トラックでの渡航を防いだ結果、人々は他の方法に訴えている」と指摘。その上で「冬季だが、最近は天気もいい。密航業者が難民に『EU離脱で事態はさらに厳しくなる。今行かねば』と、不正に付け込んでいる」とみる。

 BBCは英仏の捜査当局の話として「密航増加の背景に組織犯罪とマフィアネットワークがある」と伝えた。

 

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