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【国際】

反トランプ 女性大行進 壁建設巡り妥協案提示 大統領就任2年

 【ワシントン=石川智規、後藤孝好】「立ち上がれ!」「ガラスの天井を砕く!」。米首都ワシントンの寒空に女性の声が響く。ホワイトハウスと連邦議会をつなぐ道路は十九日、プラカードを掲げた無数の女性で埋め尽くされた。中には「壁はいらない、橋をかけろ」の文字も。米国第一を掲げ、社会の分断も辞さないトランプ大統領が二十日、就任丸二年となるのに合わせた抗議デモ「女性大行進」だ。

 ペンシルベニア州ピッツバーグから参加した介護職員のリサ・リッパーさん(30)は「ホワイトハウスに座っている人(トランプ氏)に声を上げるために来た。黙っていては何も伝わらない」と主張。メキシコ国境の壁建設予算を巡る与野党対立で政府機関の一部閉鎖は二十日で三十日を迎え、オハイオ州アクロンから参加した大学教授デニス・ハリソンさん(63)は「大統領は民主主義を壊し、政府を閉鎖している。女性の力を見せつける」と訴えた。

 同様の行進は全米各地で行われ、各都市で数千〜数万人が参加した。トランプ氏は十九日、壁建設と政府閉鎖を巡り国民向けに演説。すでに打ち切りを表明した不法移民の救済策を認める代わりに、壁建設費五十七億ドル(約六千二百億円)を予算に盛り込むよう民主党に歩み寄りを求めた。

 親に連れられて幼少期に不法入国した若者の強制退去を免除する制度「DACA」と、母国で災害や紛争が発生した場合に滞在を許可する一時保護資格(TPS)制度の三年延長を表明。DACAは七十万人、TPSは三十万人が在留資格を失う恐れがあった。

 トランプ氏は「与野党が受け入れるべき常識的な妥協だ」と強調したが、民主党のペロシ下院議長は演説前から「提案は過去の寄せ集めでまったく話にならない」と歩み寄りを拒否。「決められない政治」が続く。

 

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