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【国際】

英仏独はベネズエラ暫定大統領承認 マドゥロ氏、欧米に反発

3日、ベネズエラ北部トゥリアモで軍事演習に参加するマドゥロ大統領(左)=大統領府提供、ロイター・共同

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 【パリ=竹田佳彦】政情不安が続くベネズエラのマドゥロ大統領は三日、二期目就任を認めず大統領選の実施を要求する米国や欧州各国による介入が、内戦を引き起こす可能性を示唆した。トランプ米大統領は同日、米軍派遣も選択肢と明言。欧州各国は四日にグアイド国会議長を暫定大統領として承認するなど双方の対立がエスカレートし、緊張が高まっている。

 スペインのテレビ局ラ・セスタのインタビューで、マドゥロ氏は、内戦になる可能性について「確実なことは誰にも言えない。北の帝国(米国)とその同盟国の狂気と攻撃性次第だ」と主張。「(トランプ氏は)手を血で染める過ちを犯そうとしている。中南米でベトナム戦争を繰り返すつもりか」と警告した。

 マドゥロ氏は、三日までに大統領選実施の決定を下すよう求めた旧宗主国のスペインや英仏など欧州連合(EU)各国に対しても、「見くびるな。EUは域内の貧困や移民問題に対応していればいい」と批判。スペインのサンチェス政権に対しては、昨年六月に内閣不信任案可決で誕生後、総選挙を実施していない点を踏まえ、「自国で選挙をすればいい」と切り返した。

 猛反発するマドゥロ氏に対し、英仏独やスペインなどは四日、早期の大統領選実現に向け、グアイド氏を暫定大統領として承認すると発表した。一方、トランプ氏は三日に放送されたCBSテレビのインタビューで、ベネズエラへの米軍派遣が「選択肢の一つだ」と述べ、反米左翼のマドゥロ氏から数カ月前に会談を持ち掛けられたが、対話を拒否したことも明らかにした。

 米政権は先月、二期目就任を強行したマドゥロ氏の正統性を認めず、グアイド氏を暫定大統領に承認。一方、ロシアや中国はマドゥロ政権を支持する方針を表明している。トランプ政権が米軍派遣に踏み切れば、中ロとの対立がさらに激化する可能性がある。

 

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