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【国際】

北斎まとった高層住宅 モスクワで販売好調 日本文化人気

モスクワ南部に建設された葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」が壁面に描かれた高層集合住宅=2018年秋に撮影(エタロン・グループ提供、共同)

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 【モスクワ=共同】ロシアの首都モスクワ南部に江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎(かつしかほくさい)の代表作「富嶽(ふがく)三十六景 神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」が壁面に大きく描かれた高層住宅が完成した。住宅開発会社によると、計六棟の千五百戸のうち約千四百五十戸は売却済みと「売れ行きは好調」で三月に入居が始まる。

 開発会社「エタロン・グループ」によると、六棟は三十一階建てで「東京タワー」と称された集合住宅。昨年十二月に建設が終了した。ロシアの住宅で絵画が壁面デザインに採用されるのは珍しく、同社は「日本文化の象徴で、ロシアを含む世界で人気も知名度もあるからだ」と北斎作品を選んだ理由を説明した。

 浮世絵の表現には、一棟当たり十色から成る約六千枚のパネルを使用。パネルの耐用年数は三十年という。住宅はモスクワ中心部の赤の広場から南に約二十五キロに位置し、価格帯は最も小さな約五十平方メートルで六百六十五万ルーブル(約千百十万円)、最も広い約百四十二平方メートルで千八百九十五万ルーブル(約三千百五十五万円)など幅がある。

 北方領土問題などで政治的に対日強硬のイメージが強いロシアだが、日本文化に造詣が深い親日的な市民は少なくない。昨年秋にモスクワ中心部のプーシキン美術館で開催された「江戸絵画名品展」では、神奈川沖浪裏や尾形光琳(おがたこうりん)のびょうぶ絵などが展示され、平日でも行列ができる盛況だった。

 

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