東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

北「大使館襲撃はテロ」 2月の事件 スペインに捜査要求

襲撃されたスペイン・マドリードの北朝鮮大使館=2月28日、AP・共同

写真

 【ソウル=中村彰宏】北朝鮮の外務省報道官は三十一日、スペインで二月に起きた北朝鮮大使館襲撃事件について「重大なテロ行為だ。このような行為は国際的に絶対に許されない」と非難した。朝鮮中央通信が伝えた。北朝鮮政府が事件に関して見解を明らかにしたのは初めて。事件を巡っては、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の政権打倒を目指す反体制組織「自由朝鮮」が、襲撃に関与したと主張している。

 報道官は、大使館の職員が暴行や拷問を受け、通信機器を強奪されたと主張。米連邦捜査局(FBI)や北朝鮮の反体制組織が関わったなどの説があるとし、「注視している」と述べた。スペイン当局には、「テロ分子などの徹底した捜査」を求めた。

 襲撃事件は二月二十二日に起こった。十人の男が侵入し、職員を縛ってパソコン(PC)などを強奪。スペイン当局によると、主犯格は米在住のメキシコ国籍の男で、ビジネスマンを装って大使館を訪問しPCのほか記憶媒体や携帯電話を持ち去った。男らは北朝鮮の自由を求める人権団体のメンバーと名乗り、大使館職員に脱北を促したという。

 自由朝鮮は三月二十六日に、襲撃に関わったとする声明を発表。FBIに情報を提供したとする一方、北朝鮮大使館が麻薬や武器の違法取引の拠点になっているとし「襲撃ではなかった。緊急事態に対応した」と主張した。

 自由朝鮮は、二〇一七年二月にマレーシアで暗殺された正恩氏の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の息子ハンソル氏を保護したとする団体「千里馬民防衛」が前身。ハンソル氏を巡っては、韓国紙・東亜日報などが三月二十八日、情報筋の話として、米東部ニューヨーク州でFBIの保護下で暮らしていると報じた。

 自由朝鮮は二十八日、ホームページで「世界各国にいる同胞たちと結集した脱北者の組織」と明らかにし、「北朝鮮内の革命同志とともに金正恩政権を根本から揺さぶる」と強調した。

 米国務省は事件への関与を否定している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報