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【国際】

ネタニヤフ氏続投が焦点 イスラエル総選挙まで1週間

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 【カイロ=奥田哲平】イスラエル総選挙(国会定数一二〇、比例代表制)まで二日で一週間。選挙戦は続投を目指すネタニヤフ首相率いる右派リクードと、十年ぶりの政権交代に挑むガンツ元軍参謀総長の中道政党連合「青と白」が接戦を繰り広げている。ただ、両党とも単独過半数を獲得できず、最新の世論調査では、連立協議を経て右派政権が誕生する公算が大きくなっている。

◆中道に勢いも右派連立継続見通し

 通算五期目を目指すネタニヤフ氏は、安全保障に強い「ミスターセキュリティー」と称されるパレスチナ強硬派。トランプ米政権との親密さや長期政権の実績を強調する。ガンツ氏に「弱腰の左派」とのレッテルを貼り、右傾化する国民の支持を固める狙いだ。続投が決まれば、「建国の父」とされるベングリオン初代首相の在任期間を超えるのが確実だ。

 一方のガンツ氏は、汚職疑惑で検察当局に起訴される見通しのネタニヤフ氏に対し、自らのクリーンな印象を訴える狙い。「右派も左派もない」と結束を呼び掛け、反ネタニヤフ票の受け皿になっている。パレスチナ和平にも前向きな立場を表明した。

 有力紙イディオト・アハロノトによると、最新の世論調査では、「青と白」が三十一議席を獲得するいきおいで、現議会の最大勢力リクードは二十七議席にとどまる。ただ、政党別の獲得予想では、「青と白」は左派労働党などと連立を組んでも過半数に達せず、リクードなどの右派勢力が六十四議席を占める見通し。

 イスラエルでは、国家元首である大統領が第一党の党首、もしくは円滑に多数派を形成できると見込んだ会派に組閣を要請するのが慣例。ネタニヤフ氏が極右の小政党を取り込んで連立工作を進めるのが有力だ。イディオト・アハロノト紙の世論調査では、首相に適している人物を問う質問でネタニヤフ氏が41%で、ガンツ氏の32%を上回った。

 ただ、リクードが第一党を失えば、党内で「ネタニヤフ氏降ろし」の声が強まる可能性もある。ガンツ氏は、ネタニヤフ氏以外の党首であれば、リクードとの連携を検討するとしており、新政権発足までには紆余(うよ)曲折も予想される。

 

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