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【国際】

ウクライナ大統領選 コメディアン候補大差首位 親欧米同士、現職と決選

 【モスクワ=栗田晃】ウクライナ大統領選は三月三十一日、投開票され、中央選管は一日、過半数を得票する候補が出ず、上位二人による決選投票を二十一日に実施すると発表した。開票の中間結果と出口調査では、人気コメディアンのゼレンスキー氏(41)がトップで、二位の現職ポロシェンコ大統領(53)に大差をつけており、政治経験ゼロの大統領誕生が現実味を帯びてきた。

 大手シンクタンクなどによる共同出口調査の集計で、得票率はゼレンスキー氏が30・6%、ポロシェンコ氏が17・8%。ティモシェンコ元首相(58)は14・2%にとどまった。投票率は約64%と、五年前の前回選を4ポイント上回った。

 ゼレンスキー氏は人気テレビドラマで大統領役を演じた清新なイメージを最大限生かした。政策に具体性を欠くとの批判を浴びたが、根強い政治不信が強い追い風となった。

 決選投票へ向け、ゼレンスキー氏は三十一日、「専門的な人物を首相にする」と述べ、経験不足との指摘に対応する考えを示した。ロシアが併合したクリミア半島と、親ロシア派が実効支配する東部一部地域の返還と、被害賠償を求めていく姿勢も明確にした。

 ポロシェンコ氏は親ロ派政権崩壊を受けた五年前の前回選で圧勝したが、経済低迷で人気が急落。決選投票進出さえ危ぶむ声もあった。決選投票での逆転は厳しい情勢だが、ゼレンスキー氏支持が多い若者層に向け「君たちの不満は理解している。私にも耳を傾けてほしい」と呼び掛けた。

 両氏とも親欧米路線だが、ロシアは対ロ強硬政策を求心力とするポロシェンコ氏の敗北を強く望む。コサチョフ・ロシア上院国際問題委員長は三十一日、ロシアメディアに「ポロシェンコ氏以外ならどんな大統領でもいい」と述べた。

 

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