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【国際】

EU「合意なき」警戒強化 英、離脱代替4案否決

 【ロンドン=藤沢有哉】英下院(定数六五〇)は一日、メイ首相の欧州連合(EU)離脱合意案に替わる離脱方針を探る採決を再び行ったが、四つの案すべてが否決されて行き詰まった。EU側は、新たな離脱期日を十日後に控えても混迷を続ける英政界に、合意なき離脱への危機感を強めている。

 十二日までに合意案の代替案をEUに示せなければ、英国は合意なき離脱に陥る。仮に代替案をまとめても、期日の延期には五月下旬の欧州議会選挙(任期五年)への参加が不可欠で、結果的に長期の延期になる公算が大きい。

 メイ氏は二日、今後の対応を協議するために閣議を開催。議員の一部は、「合意なき離脱」の回避を狙った法案を提出した。

 英メディアによると、メイ氏は三月二十九日、離脱合意案のうち離脱条件を定めた協定案を下院に否決されたが、週内の四回目採決を目指している。バーカウ下院議長は同一会期中に同じ内容の採決を行うことを認めていないが、英紙タイムズによると、政府への信任投票と組み合わせて提案する手法などが浮上している。

 一方、三月二十七日に引き続き、議会側が新たな離脱方針を探った一日の下院採決では、EU関税同盟への残留を目指す案が僅差だったものの、四つの案すべてが否決された。議会での行き詰まりを受け、下院議員の一部は二日、十二日の合意なき離脱を回避するため、離脱期日の延期をEUに要請するようメイ氏に求める法案を出した。

 ロイター通信によると、英政府と議会の膠着(こうちゃく)状態について、EUのバルニエ首席交渉官は二日、「合意なき離脱の可能性が日に日に高まっている」とブリュッセルで発言。英国の選択肢は、離脱合意案か合意なき離脱、欧州議会選に参加した上での長期の離脱延期の三つと指摘した。長期の延期には、「二回目の国民投票や総選挙などの理由が必要」との認識を示した。

 

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