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【国際】

EUに離脱再延期要請へ 英首相 野党党首と代替案協議

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 【ロンドン=藤沢有哉】英国のメイ首相は二日、十二日に設定された欧州連合(EU)の離脱期日について、EUに再延期を要請する意向を表明した。離脱問題の行き詰まりを打破するため、最大野党・労働党のコービン党首と新たな離脱方針を協議する。だが、再延期に必要なEUの承認を得られるかは見通せず、与党・保守党の強硬離脱派から反発も出ている。

 メイ氏は七時間に及んだ閣議の後、首相官邸で声明を発表。経済的な大混乱を招く「合意なき離脱」を避けるために「可能な限り短期間の再延期を必要としている」と述べた。欧州議会選挙(五月二十三〜二十六日)への参加を回避するため、下院で離脱合意案を可決した上で五月二十二日までに離脱する考えだ。

 コービン氏とは合意案のうち、英国とEUの将来的関係の大枠を示した「政治宣言」に関して話し合う。メイ氏は四月十日に開くEU首脳会議で再延期後の道筋を提示したい考え。コービン氏と早期の合意を目指す一方、協議が不調に終わった場合でも、複数の離脱方針案を下院の採決にかける考えだ。

 英国の離脱期日は当初、三月二十九日だったが、下院は合意案のうち、離脱条件を定めた協定案を同日に否決。四月十二日までに代替案をEUに示さなければ「合意なき離脱」に陥る可能性がある中、政府と議会が代替案をまとめられない膠着(こうちゃく)状態が続いている。

 メイ氏の要請に対し、コービン氏は「合意なき離脱の悲惨な結果を防ぐため、協議に同意した」とツイッターに投稿。だが、コービン氏はEUの関税同盟への残留を望むなど欧州の結び付きを重視しており、保守党の強硬離脱派からは妥協を模索するメイ氏の姿勢に「非常に残念だ」などと批判が出ている。

 一方、ロイター通信によると、ドイツ、フランスは再延期の詳細な説明を必要としているといい、EUのトゥスク大統領は「結果がどうなるか分からなくても辛抱しましょう」とツイッターに投稿した。

 

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