東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

「NATO残留か選択を」ロシア製ミサイル問題 米副大統領、トルコに警告

 【ワシントン=金杉貴雄】ペンス米副大統領は三日、北大西洋条約機構(NATO)創設七十周年の記念で米シンクタンクの会合で演説し、ロシア製地対空ミサイル「S400」を導入する方針のトルコに対し「世界の歴史で最も成功した軍事同盟の加盟国であり続けたいか、選択しなければならない」と警告した。ロシアや中国には対決姿勢を示した。

 ペンス氏は、演説で「NATO加盟国が敵国から兵器を調達するのを見過ごさない」とトルコのS400導入方針を非難。トルコも共同開発に加わった最新鋭ステルス戦闘機F35の引き渡しを凍結したことを正式に通知したと明らかにし、「無謀な決断で、同盟国を危険にさらしたいのか」などと激しく批判した。

 ロシアに対しては、中距離核戦力(INF)廃棄条約に違反し開発、配備してきたミサイルシステムの解体を拒否し続けていると批判。今後六カ月以内に条約の義務を尊重し検証可能な破壊に同意しなければ、既に通告している条約からの米国の離脱は、ロシアに責任があると訴えた。

 また、中国の台頭を「今後数十年間におけるNATOの最大の課題」と位置付け、影響力の拡大に対処するため抑止力を維持し、オーストラリアや日本などインド太平洋諸国との協力が必要だとした。

 全ての加盟国には二〇二四年までに防衛費を国内総生産(GDP)比で2%まで引き上げるように求め「防衛費の20%を主要な新装備に投資することを期待する」と語った。

◆トルコ譲歩しない姿勢

 トルコのオクタイ副大統領はツイッターで、ペンス米副大統領の演説内容をまねて「同盟関係を維持したいのか、それとも友人関係を危険にさらすのか、米国は選ばなければならない」と、譲歩しない姿勢を鮮明にした。

 一方、NATO外相理事会に出席するチャブシオール外相は、配備予定のロシア製の地対空ミサイル「S400」がNATOの防空システムに統合される計画はないとし、「ミサイルが脅威にならないことを確認するための技術部会を設立することを米国に提案する」と述べた。

 エルドアン大統領は八日に訪ロし、プーチン大統領と会談する予定。両者の会談は今年に入って三度目で、昨年は七度も会談するなど関係を深める。米ロを両てんびんに掛けて地域大国としての影響力を高める狙いがある。 (カイロ支局・奥田哲平)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報