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【国際】

離脱再延期 EU諸国が反発 英与野党協議は難航

 【ベルリン=近藤晶、ロンドン=藤沢有哉】欧州連合(EU)離脱を巡り、新たな離脱方針を模索するメイ英首相と最大野党・労働党の与野党協議が難航している。離脱期日を現状の十二日から六月三十日に再延期するよう要請したメイ氏は四月十日のEU首脳会議前の合意を目指すが溝は大きい。そんな中、EU加盟国からも具体的な離脱計画を求める声が上がっている。

 「政府は重要な変化や譲歩を示していない」。ロイター通信によると、労働党で離脱問題を担当するスターマー議員は五日、メイ氏への不満を表明した。英首相官邸の報道官は、英国とEUの将来的関係の大枠を示した「政治宣言」の内容変更を念頭に「今週末も詳細な議論をする用意がある」と語るが、労働党は与党・保守党が脱退を明言する関税同盟への残留などを求め、溝は埋まっていない。

 メイ氏は野党の協力を得て、否決が繰り返される離脱合意案の英下院での可決を実現し、欧州議会選挙(五月二十三〜二十六日)前に離脱する考え。EU首脳会議では新たな離脱方針を説明する意向で、労働党と一つの案で合意できなかった場合は、複数案を下院に示した上で政府が採決結果に従う方針だ。

 メイ氏の再延期要請へのEU側の反応は厳しい。

 ロイター通信によると、メイ氏がEUのトゥスク大統領に再延期を要請する書簡を送った五日、オーストリアのクルツ首相はドイツ紙に「さらに延ばす理由はない」と強調した。

 離脱期日の再延期には、英国を除く全二十七加盟国の承認が必要。だが、約二週間前に一度延期されたばかりのため、英側が何らかの具体的な離脱計画を示せなければ加盟国が応じるのは難しい。オランダのルッテ首相は、メイ氏の書簡に「多くの疑問がある」とし、離脱問題の混迷の打開に向けた道筋を示すよう英側に求めた。

 

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