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【国際】

若き反軍政派リーダーに圧力 タイ4年前のデモ巡り聴取

6日、バンコクで、警察に出頭する前に記者団に笑顔を見せる新未来党のタナトーン党首=山上隆之撮影

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 【バンコク=山上隆之】タイの民政復帰に向けた三月の総選挙で躍進し、下院第三党となる見通しの新未来党のタナトーン党首(40)が、四年前のデモに関連した扇動などの容疑で軍事政権側に刑事告発された。実際の政治手腕は未知数ながら、革新的なイメージや端正な容貌で人気を集める反軍政派の若きリーダーに、軍政側が圧力をかける狙いがあるとの見方もある。

 タナトーン氏は六日、警察に出頭し、二時間にわたり事情聴取を受けた。二〇一五年六月、当時禁止されていた反軍政デモを開いた関係者の逃亡を助けるなどした疑いで、捜査は今後本格化するとみられる。

 タナトーン氏は聴取後も笑みを浮かべ、記者団に「私は罪を犯したとは思っていない。正義のための闘いだ」と語り、周辺に集まった数百人の支持者は「タナトーンを救え!」と声を張り上げた。

 タナトーン氏はタイの自動車部品大手グループ創業家出身の御曹司で、昨年、新未来党を結成。軍事費の大幅削減や徴兵制の撤廃などを公約に掲げ、若者を中心に支持を集めた。王女擁立で解党命令を受け、タクシン元首相派候補がいなくなった選挙区での受け皿にもなった。

 地元メディアの予測ではタクシン派のタイ貢献党、親軍政派の国民国家の力党に続き、八十議席前後を獲得。タクシン派などと反軍政の連立政権樹立を目指しており、プラユット暫定首相の続投を支持する親軍政派が警戒を強めている。

 

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