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【国際】

国土安保長官「更迭」 米、移民対応 硬化か

5日、米カリフォルニア州のメキシコ国境の町カレキシコの視察に訪れたトランプ大統領(左端)とニールセン氏(右端)=ロイター・共同

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 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は七日、国境管理を担当するニールセン国土安全保障長官が辞任すると明らかにした。中南米からの不法移民や薬物流入への対応に不満を募らせていたとされ、事実上の更迭とみられている。看板政策の国境管理で、政権がさらに強硬になる可能性もある。

 ニールセン氏は、国境の閉鎖など極端な移民抑制策には「法的な問題がある」と慎重な立場だったという。トランプ政権では閣僚や幹部が次々と辞任。トランプ氏の意に沿わなければ交代させられる政権の傾向が一層強まっている。

 昨年十月には「キャラバン」と呼ばれた中南米からの移民集団への対応を巡り、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がニールセン氏を批判したことに、同氏の前任者だったケリー大統領首席補佐官(当時)が激高。ホワイトハウスで激しい口論になったという。そのケリー氏も同十二月に辞任していた。

 トランプ氏もニールセン氏を「手ぬるい」と批判していたという。七日、ツイッターで同氏の辞任を発表した数時間後にも「メキシコは全ての不法入国者を捕まえなければならない。さもなければ国境閉鎖か関税を課す以外にない。われわれの国は満杯だ!」と書き込み、移民抑制のため強硬策も辞さない考えを示した。

 四日には、国境を即座に閉鎖するとの方針を転換する一方、メキシコが一年以内に対策を講じなければ輸入自動車などに関税をかけると表明。五日には、今後二年以内に四百マイル(約六百四十四キロ)の新たな壁をつくる、とアピールしていた。

 長官代行には、国土安保省傘下の税関・国境警備局のケビン・マカリーナン局長が就任する。ニールセン氏は辞表で「今が潮時と判断した。次の長官が、国境の安全確保の障害となる法律を見直す上で、議会や司法の協力が得られることを願っている」と語った。

 

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