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【国際】

イスラエル総選挙 ネタニヤフ首相続投の公算 右派与党過半数の勢い

10日、テルアビブで支持者に手を振るネタニヤフ首相(右)=ロイター・共同

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 【エルサレム=奥田哲平】イスラエル総選挙(国会定数一二〇、比例代表制)は十日、開票作業が進み、開票率96%の時点で、ネタニヤフ首相(69)が率いる与党リクードが三十七議席を獲得する見通しで、政権交代に挑んだ中道右派連合「青と白」を僅差でリードしている。右派陣営全体では過半数を得る勢いで、ネタニヤフ氏の続投の公算が大きくなっている。

 エルサレム・ポスト紙によると、リクードは現有議席から七議席を上積みし、「青と白」は三十六議席にとどまる見通し。全体ではネタニヤフ氏支持の右派・宗教政党が過半数の六十五議席前後となり、今後の連立協議を優位に進める。ただ、態度を曖昧にしている少数政党もあり、政権発足は五月になる見通し。

 ネタニヤフ氏は十日未明に「信じられない勝利だ。右派も左派も、ユダヤ人も非ユダヤ人もない、全ての人の首相になるつもりだ」と宣言。一方、「青と白」のガンツ元軍参謀総長(59)もこれに先立って「われわれは勝った。国民が声を上げた。国民は不和ではなく、結束を選んだ」と勝利宣言し、連立を呼び掛けた。

 国家元首であるリブリン大統領は今後、各党首から意見聴取し、円滑に多数派を形成できる政党の党首に組閣を要請するとみられる。二〇〇九年の総選挙では中道政党が第一党になったが、全体では右派勢力が過半数を得てネタニヤフ氏が首相に就いた。

 選挙戦はネタニヤフ氏に対する事実上の信任投票だった。通算十三年の長期政権を維持してきたネタニヤフ氏は今回、自身の汚職疑惑で苦戦。トランプ米政権によるエルサレムのイスラエル首都認定などを実績として訴えた。一方、ガンツ氏は政治経験のない清新さをアピールし、「右派が危ないのではなく、ネタニヤフ氏が危険なのだ」と刷新を訴えた。

支持者を前に話すガンツ元軍参謀総長=UPI・共同

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