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【国際】

イスラエル総選挙 ネタニヤフ首相続投へ 右傾化、中東和平後退懸念

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 【エルサレム=奥田哲平】イスラエル総選挙(国会定数一二〇、比例代表制)は十日、開票作業がほぼ終了した。開票率98%時点でネタニヤフ首相(69)率いる与党リクードとガンツ元軍参謀総長(59)らの中道政党連合「青と白」が三十五議席で並び、第一党の座を競っている。ただ、右派全体では過半数を確保し、ネタニヤフ氏が続投する公算が大きく、中東和平の機運は後退しそうだ。

 有力紙イディオト・アハロノトによると、ネタニヤフ氏は十日未明に「偉大な勝利だ」と宣言、連立協議を急ぐ考えを示した。続投が決まれば、「建国の父」ベングリオン初代首相の在任期間を超える。

 リクードは現有から五議席上積み。ネタニヤフ氏は自身の汚職疑惑で苦戦が伝えられたが、占領地ゴラン高原についてトランプ米大統領がイスラエルの主権を承認するなどの「援護射撃」を外交成果として訴える戦略が奏功した形だ。

 二月に発足した「青と白」は、ネタニヤフ氏の汚職疑惑を追及し、安全保障面の経験もアピール。短期間で支持を広げ十年ぶりの政権交代を目指したが、政治経験不足が不安視された。

 長年リクードとの二大政党の一角だった労働党は六議席と失速し、アラブ系政党も十議席と減らした。ネタニヤフ氏支持のユダヤ教正統派の二政党は十六議席と堅調だった。リブリン大統領は今後、各党首と協議し、円滑に多数派を形成できる政党の党首に組閣を要請する。

 イスラエル検察当局は今年二月、ネタニヤフ氏の汚職疑惑について今後起訴する方針を示している。起訴されても法律上は辞任の必要はないが、求心力が低下するのは必至だ。リクードは、首相の在任中に捜査が及ばないようにする新法を検討しているとされる。

 

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