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【国際】

「報道機関に危険な先例」 アサンジ容疑者の弁護人

 【ロンドン=藤沢有哉】米国の訴追などに基づき逮捕された、内部告発サイト「ウィキリークス」創始者、ジュリアン・アサンジ容疑者(47)の弁護人ジェニファー・ロビンソン氏が十一日、ロンドン市内で記者団の取材に応じ、「どんなジャーナリストも米国の真実を公表したことで訴追され、米国へ引き渡されることになるかもしれない、という先例だ」と訴えた。

 ウィキリークスは、イラクで米軍ヘリが市民を銃撃する映像を二〇一〇年に公開するなど、米軍の機密情報を次々にインターネットで公表。米司法省は昨年三月、一〇年に米政府のコンピューターに不正に侵入した罪でアサンジ容疑者を訴追し、身柄引き渡し要請を受けたロンドン警視庁が十一日に逮捕した。

 ロビンソン氏は、米国の訴追や身柄引き渡し要請の可能性は認識していたとした上で、「世界中の報道機関、ジャーナリストにとって危険な例だ」と語った。

◆トランプ氏、疑惑再燃警戒 態度一変し「知らない」

 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は十一日、逮捕されたジュリアン・アサンジ容疑者が創設した内部告発サイト「ウィキリークス」を好きかどうかを問われて「ウィキリークスについて何も知らない」と述べた。二〇一六年米大統領選中では、民主党候補クリントン元国務長官らのメールを暴露したウィキリークスを「大好きだ」と繰り返しており、態度を一変させた。

 トランプ氏はホワイトハウスで、韓国の文在寅大統領との会談冒頭、記者団にアサンジ氏の逮捕に関して「私には関係ない。彼について本当に何も知らない」と強調。米国への身柄引き渡しなど今後の対応を問われても「司法長官が決めるだろう」と述べるにとどめた。

 ウィキリークスを巡っては、トランプ陣営元幹部ロジャー・ストーン被告がアサンジ容疑者からクリントン氏らのメールを暴露する情報を事前に入手。その報告を受けたトランプ氏が「それはすごいじゃないか」と喜んだことを、元顧問弁護士コーエン被告が議会証言している。

 トランプ氏がウィキリークスとの関わりを否定するのは、アサンジ容疑者の捜査の進展でロシア疑惑が蒸し返されることを警戒しているためとみられる。

 

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