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【国際】

米、ビッグな取引=完全に廃棄 韓、段階的制裁緩和北に理解 首脳会談

11日、米ホワイトハウスで会談するトランプ大統領(右)と韓国の文在寅大統領=UPI・共同

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 【ワシントン=金杉貴雄、ソウル=境田未緒】トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は十一日、ホワイトハウスで会談した。非核化を巡り、段階的な制裁緩和を求める北朝鮮に理解を示す韓国に対し、トランプ氏は核兵器を完全に廃棄する「ビッグディール(大きな取引)」を目指すと発言。米韓の認識の違いが改めて浮き彫りになる中、文氏は早期の南北首脳会談を実現させ、米朝協議を促進する考えを示した。

 ハノイでの二回目の米朝首脳会談が物別れに終わった後、文氏は開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光再開に向け、米国側と協議すると述べた。しかし、十一日の米韓首脳会談の冒頭、記者から開城工団を含む南北経済協力に関して問われたトランプ氏は「今は適切な時ではない」と述べ、早期の制裁緩和を否定した。

 会談後、韓国大統領府高官は米韓の意見相違について記者団に「大きな違いが露呈したとは見ていない。多様な意見があり、虚心坦懐(きょしんたんかい)な議論があった」と説明。両首脳は、今後も米朝がトップダウン方式で非核化交渉を進めることが有効との点で一致したという。文氏は自身のフェイスブックに「今回の首脳会談自体が米朝間の対話の動力を維持するのに大きく役立つと信じている」とのメッセージを載せた。

 だが、トランプ氏は北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との三回目の米朝首脳会談も「あり得る」と述べつつ、正恩氏次第だと強調した。一方の文氏は南北首脳会談を早期に推進すると説明。韓国大統領府高官によると、トランプ氏は「南北首脳会談や南北の接触を通して把握した北朝鮮の立場をできるだけ早く知らせてほしい」と求めたという。

 韓国はすぐに北朝鮮に特使を送るなどして、南北首脳会談の調整を進める意向。時期は、文氏と正恩氏が初めて会談してから一周年となる二十七日前後を目指すとみられている。ただ、制裁緩和や南北経済協力事業の再開が見込めない中、北朝鮮が会談に応じるかどうか不透明との見方が韓国内でも出ている。

 

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