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【国際】

正恩氏、北指導部を刷新 経済と対米交渉強化へ 最高人民会議

 【北京=城内康伸】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は十一日に開かれた最高人民会議(国会)で、政策決定機関である国務委員会の委員長に再選され、「二期目」の体制を固めた。指導部を刷新し、経済再建と対米交渉に向けた態勢の強化を図る。会議は十二日も続いた。

 最高人民会議常任委員長として二十年以上、対外的な国家元首の役割を務めてきた、九十一歳と高齢の金永南(キムヨンナム)氏が退き、正恩氏側近の崔竜海(チェリョンヘ)党副委員長が後任に選出された。同氏は国務委員会ナンバー2の新設ポスト、第一副委員長にも就いた。

 正恩氏は二〇一六年の最高人民会議で、「国家の最高位」と位置付けられた国務委員長に初就任。今回の会議では、憲法改正が議題に上っており、対外的に国家を代表する権限も国務委員長に付与するなど、正恩氏の権威付けが進められた可能性がある。

 内閣の経済司令塔である首相には、八十歳の朴奉珠(パクポンジュ)氏に代わって、六十代と推定される金才竜(キムジェリョン)前慈江道(チャガンド)党委員長が選ばれた。同氏は地方の要職を歴任。新首相就任後の演説で、他人に頼らず経済を立て直す「自力更生」で、「党の経済建設路線を貫徹する」と強調した。

 存在感が際立つのが米国通外交官として知られる崔善姫(チェソンヒ)氏だ。物別れに終わった二月末の米朝首脳会談直後に記者会見、制裁解除に応じない米国を批判した人物で、外務次官から第一外務次官に昇格。党外交を担う李洙〓(リスヨン)、対米交渉を統括する金英哲(キムヨンチョル)の両党副委員長や李容浩(リヨンホ)外相が名を連ねる国務委員に加わった。

 十日に開かれた党中央委員会総会では、党中央委員候補を飛び越して中央委員にも選出。対米交渉を重視する正恩氏の方針が色濃く反映されたとみられる。

 また同総会では、幹部人事や思想統制を担い、「党の中の党」と呼ばれる党組織指導部の第一副部長だった李万建(リマンゴン)氏が党部長に昇格した。崔竜海氏の後任として同部部長に就いたとの見方が強まる。

◆習近平氏が祝電「友好関係を重視」

 【北京=城内康伸】中国外務省によると、中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席は十二日、北朝鮮の国務委員長に再任された金正恩朝鮮労働党委員長に、「党と人民の信頼と支持を体現している」と評価する祝電を送った。

 習氏は祝電で「中朝の伝統的な友好協力関係を非常に重視している」とし、国交樹立七十周年に当たる今年、中朝関係のさらなる発展を推し進めたいとの意向を表明した。

 ※〓は土へんに庸

 

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