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【国際】

正恩氏、近く訪ロか ウラジオで首脳会談の観測

 【モスクワ=栗田晃】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が四月下旬、初めてロシアを訪問し、極東ウラジオストクでプーチン大統領と首脳会談するとの観測が出ている。二月に米朝首脳会談が決裂して以降、朝ロ高官の往来が活発化しており、会談が実現した場合、非核化の見返りとなる段階的な制裁緩和に向け、正恩氏がプーチン氏に支援を求めるとみられる。

 十七日付のロシア大手紙イズベスチヤは、プーチン氏が二十六、二十七の両日、中国・北京での国際会議に出席する前にウラジオストクに立ち寄り、正恩氏と首脳会談する方向で準備が進んでいると伝えた。同紙によると、ロシア外交筋は「正恩氏は衝動的な人間で、方針を変える可能性がある」とも指摘。ロシアのペスコフ大統領報道官は十七日、「会談に関する新しい情報はない」と述べた。

 正恩氏訪ロを推測させる情報は他にもある。インタファクス通信によると、会談場所の候補とされる極東連邦大では「公式代表団」訪問のため、二十四、二十五両日の授業延期を学生に通知。ウラジオストク空港によると、二十三日に平壌(ピョンヤン)からの高麗航空の臨時便が追加された。

 北朝鮮の非核化交渉で存在感を見せたいロシアは昨年五月、ラブロフ外相が訪朝し、正恩氏に訪ロを要請した。約一年にわたる協議は最近、加速化。正恩氏の秘書役として米朝首脳会談の地ならしを担ったことがある金昌鮮(キムチャンソン)国務委員会部長が三月、訪ロしている。

 初の公式訪問先として首都モスクワも検討されていたが、平壌からの距離は約六千四百キロと、空路の場合、旧ソ連製のイリューシン62を改造した正恩氏の専用機の性能が不安視された。ウラジオストク−平壌間は約七百キロで飛行機で一時間半、列車で一日あまりと、北朝鮮が移動条件を優先した可能性もある。高等経済学院東洋学研究所のマスロフ所長は「アジア太平洋地域の統合を示す上で、ロシアにとってもウラジオストクは適した場所ではないか」と予想する。

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