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【国際】

米大統領、2回目の拒否権 サウジ支援中止決議 与党一部賛成

 【ワシントン=後藤孝好】トランプ米大統領は十六日、イエメン内戦に介入するサウジアラビアへの軍事支援の中止を求める議会の決議に対し、拒否権を発動したと表明した。トランプ氏による拒否権発動は、メキシコ国境の壁建設費を確保するための国家非常事態宣言を無効にする議会決議への発動に続いて二回目。

 決議案はサウジのムハンマド皇太子の関与が疑われる著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件やイエメンでの人道危機の深刻化を受け、与党共和党の一部も賛成に回って可決していた。

 トランプ氏はサウジへの巨額の武器輸出を推進するなど親密な関係を維持したい考えで、基本的人権や法の支配を重視する議会との立場の違いが鮮明になった。

 トランプ氏は議会に宛てた書簡で、イランの支援を受けたイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシ派が、米国の同盟国であるサウジを攻撃していると指摘。「軍事支援を縮小する試みは二国間関係を害し、テロ組織の拡大を防ぐ米国の取り組みに悪影響を及ぼす」と、議会の対応を批判した。

 決議の採決結果は上院で五四対四六、下院で二四七対一七五の賛成多数だった。議会が今後、拒否権を覆すのに必要な三分の二以上の賛成を得るのは困難な情勢で、サウジへの米軍の軍事支援は継続される見通し。

 

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