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【国際】

北「ポンペオ長官交代を」 揺さぶり止めず

 「ポンペオ氏ではなく、意思疎通が円滑に行える人物を望む」。北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は十八日、ポンペオ氏を米朝非核化交渉から外すよう露骨に求めた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が伝えた。

 正恩氏は十二日の最高人民会議の施政演説で「米国が正しい姿勢で臨むなら、三回目の朝米首脳会談を行う用意がある」と述べ、「今年末までは米国の勇断を待つ」と、完全な核放棄を求める米国に態度の変化を迫った。

 ポンペオ氏は正恩氏の発言を「年末までに米朝の実務者協議を終わらせるという意味だろう」と解説。クォン氏はこれを「寝言」だと批判し、「年末までに米国が非核化を妨げる障害物を取り除かなければ朝鮮半島情勢がどうなるか分からない」と強くけん制した。

 朝鮮中央通信によると、正恩氏は十七日、国防科学院が実施した「新型戦術誘導兵器」の発射実験を視察。軍事実験の視察が明らかになったのは昨年十一月の「先端戦術兵器」以来五カ月ぶりだ。

 発射実験は、異なる目標に応じたさまざまな射撃方式で実施され、「特殊な飛行誘導方式」と「威力のある弾頭部の装着」で設計上の指標を完全に満たしたという。長距離弾道ミサイルなど大規模攻撃に使われる戦略兵器ではなく、局地的な戦闘で使われる戦術兵器とみられる。

 慶南(キョンナム)大極東問題研究所の金東葉(キムドンヨプ)教授は、国連安保理の制裁に抵触しない発射実験などを通じて米国への強い刺激を避けるとともに「制裁に屈せず自分の道を行くという米国に対するメッセージ」を出す狙いがあると指摘。峨山(アサン)政策研究院の崔剛(チェガン)副院長は「北朝鮮は米国の大統領選を見据えつつ、ロシアからの支援を獲得するなど友好国の後ろ盾を堅固にする努力を続けていくのでは」と分析する。 (ソウル・境田未緒)

 

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