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【国際】

ノートルダム寺院舞台 ユゴー小説、注文殺到 収益 再建へ寄付

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 【パリ=竹田佳彦】フランス・パリ中心部のノートルダム寺院(大聖堂)を舞台にした仏作家ビクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」=写真、アシェット社提供=が、十五日夕の大火災後、仏各地の書店で売り切れ状態になっている。出版社は急きょ増刷を決めるなど対応に追われている。

 寺院近くの書店では、十六日朝から本を求める客が相次いだ。「三種類あったけど全部売り切れ。今まで時折売れる程度だったのに」と男性店員(28)。小型本のシリーズで同小説を出版するアシェット社も火災後、書店やインターネットから注文が殺到し、急きょ二万五千部の増刷を決めた。

 年内いっぱい、一冊の定価四・六ユーロ(約五百八十円)のうち一ユーロを再建費用として寄付する。

 広報担当者は「大聖堂はパリを体現した存在だからこそ、再び本を手に取ろうと思う人が増えているのでは」と分析した。

 仏高級紙ルモンドによると、同じくノートルダム・ド・パリを出版するマドリガル社も三万部増刷して価格を下げ、収益の寄付を決めた。エディティス社も一年間、同小説で得た利益を寄付する。

 ノートルダム・ド・パリは一八三一年初版。十五世紀末のパリやノートルダム寺院を舞台に、容姿が醜い鐘つき男カジモドと踊り子エスメラルダとの悲恋などを描く。「ノートルダムの鐘」として映画やミュージカルになった。

 

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