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【国際】

スリランカ非常事態宣言 連続爆破テロ 死者310人 解明へ強権的手法

 【コロンボ=共同】スリランカのシリセナ大統領は二十三日、連続爆破テロを受け、非常事態宣言を全土に発令した。令状なしでの容疑者の身柄拘束が可能になるなど、警察や軍の権限が拡大される。テロの背後関係が不透明な中、強権的な姿勢で全容解明に乗り出した形だ。

 インドのPTI通信によると、スリランカ大統領府は声明で、非常事態はテロへの対応を目的としており、表現の自由は制限されないとしている。また、シリセナ氏は連続爆破テロの調査を行う委員会を二十三日までに設置し、最高裁判事ら三人を委員に任命した。委員会は二週間以内に報告書をシリセナ氏に提出する。

 スリランカ政府は二十三日を服喪の日とした。同国ではテロを受けて二十四日まで全ての学校が休校となっているほか、教会や高級ホテルが爆破された最大都市コロンボや周辺にあるキリスト教系の私立学校は、二十九日までの休校措置をとっている。

 AP通信によると、スリランカ警察当局は二十三日、連続爆破テロの死者が計三百十人に上ったと明らかにした。テロでは現地在住の日本人女性、高橋香さんも死亡。五百人以上が負傷した。警察はこれまで女を含む計二十四人を拘束。政府当局者は過激思想を持った同一グループが実行し、国際的組織の支援も受けたとみている。

 犯行声明は出ていないが、政府報道官は国内のイスラム過激派「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」が関与した疑いがあり、国際的な組織が背後にいるとの見解を示している。地元メディアは情報当局者の話として、テロの実行グループが過激派組織「イスラム国」(IS)の影響を受けていた可能性があると伝えた。

 NTJが主導したテロはこれまで確認されていない。

 

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