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【国際】

北秘密警察3幹部 脱北か 当局の不正摘発強化 影響?

 【北京=城内康伸】北朝鮮の秘密警察・国家保衛省の幹部三人が三月下旬、国境を越えて中国に脱北したもようだ、と複数の北朝鮮消息筋が明らかにした。北朝鮮当局は不正腐敗の一掃を掲げ、検閲(調査)を強化している。消息筋の一人は脱北理由について、「幹部らが検閲によって職権乱用などの不正行為が摘発され、身に危険が及ぶことを恐れたのではないか」と話している。

 消息筋によると、三人は中国東北部・遼寧省に逃れ、国家保衛省など北朝鮮当局が必死に行方を追っているとされる。このうち一人は同省の局長ポストという高い地位で、人民軍将官の階級を持つという。消息筋は「(体制への不満など)政治的な動機ではないと聞いている」と説明した。

 一方、北朝鮮事情に詳しい情報当局筋は「情報はあるが確認できていない」と慎重に見極める姿勢を示している。

 北朝鮮では昨年十月、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の身辺警護などを担当する護衛司令部幹部による不正蓄財が、党組織指導部の検閲で発覚。北朝鮮当局は、党や軍、国家機関などに対象を広げて、検閲を続けているもようだ。

 今月十三日付の労働新聞は社説で「不正腐敗行為を根絶するための闘争を引き続き、強力に展開していくべきだ」と強調している。

 保衛省を巡っては昨年二月にも、遼寧省瀋陽市に拠点を置き、スパイ活動の調査に当たっていた「海外反探局」の幹部が失跡する事件が起きたとされる。

 

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