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【国際】

エジプト、シシ大統領の任期延長 改憲成立 通算16年在職可能に

 【カイロ=共同】エジプトの選挙管理当局は二十三日、シシ大統領(64)の任期を延長する憲法改正の是非を問う国民投票の結果、88・83%の賛成で改憲が成立したと発表した。シシ氏は二〇三〇年まで通算十六年の在職が可能になる。

 シシ政権下ではジャーナリストや活動家らが次々と拘束され、表現の自由が抑圧されていると指摘される。一一年の「アラブの春」で長期独裁のムバラク政権が崩壊したエジプトで、改憲を受け長期の強権政治が再来しそうだ。

 投票率は約44%だった。シシ氏は自身のフェイスブックで、改憲成立について「国民がつくったこの名場面は、エジプトの歴史に誇らしく刻まれる」と歓迎した。

 改憲は大統領任期の延長を柱とし、シシ氏の出身母体である軍の役割を「憲法と民主主義の保全」と規定。検事総長など各司法機関のトップを任命する権限を大統領に付与している。

 一四年に初当選したシシ氏は過激派掃討を進め、国内の治安を回復。大規模事業を推進して経済の底上げを図る。改憲はシシ氏に近い国会議員が「改革を遂行するのに時間が必要」と提案した。

 一方、欧州拠点の人権団体などがまとめた報告書は、エジプトでイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ前政権が崩壊し、シシ氏が実権を握った一三年以降、約二千五百人が死刑判決を受け、約百六十人に執行されたと指摘。「公正な裁判が行われていない」として、司法への権限を強めるシシ氏の長期独裁化に懸念の声が上がっている。

 

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