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【国際】

米大統領選 民主党指名争い20人 女性多数、人種も多様

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 【ワシントン=金杉貴雄】二〇二〇年米大統領選に向けた民主党の候補者指名争いで、バイデン前副大統領(76)が二十五日に正式に出馬表明し、二十人もの候補者が争う構図が固まった。これほどの乱立は異例で、女性候補が多数名乗りを上げ、人種も含め米国社会の多様性を反映している。ただ党内の意見の隔たりは大きく、共和党で「一強」を誇るトランプ大統領への対抗馬選びは「ジレンマ」も抱える。

 ■象徴

 「多様性」を最も体現した有力候補はハリス上院議員(54)。初の女性大統領と期待される。母はインド、父はアフリカ系でジャマイカからの移民。国の活力を生む移民に寛容な党の考えを象徴する存在だ。

 近年の民主党は「左派と若者が増え、女性と有色人種が優位を占める」(米紙ワシントン・ポスト)と言われる。「女性」「有色人種」で若いハリス氏は条件を兼ね備え、五十代以下で常に支持率トップを競う。

 女性候補者はハリス氏を含む六人。ウォーレン上院議員(69)は元大学教授で、金融界への規制強化を主張する急進左派。格差是正や大学授業料減免を訴える。

 LGBT(性的少数者)の候補もいる。同性婚を公表しているブティジェッジ・サウスベンド市長(37)だ。知的な話しぶりで支持急増。ただ、市長から直接大統領に上り詰めた例は過去にいない。

 白人男性の若手ではオルーク前下院議員(46)が、さわやかな印象から「オバマ氏の再来」とも評され注目されている。

 ■反映

 現在の支持率トップはバイデン氏だ。オバマ政権で八年間副大統領を務めた知名度と政治経験を持つ中道派で、現時点で「最有力」とされる。だが、過去歴代大統領の最高齢は退任時のレーガン氏で七十七歳。バイデン氏は当選すれば就任時七十八歳でそれを上回り、任期中には八十歳を超える。若者に根強い人気があり、バイデン氏を追うサンダース上院議員(77)はさらに年上。公的医療保険拡大を主張する最左派だ。

 民主党は年々リベラル色を強め、指名争いは「女性や社会的少数派の方が有利」との指摘もある。だが、大統領選本番では、白人男性の支持も得られなければ当選は険しい。

 中道派から左派まで幅広い主張の中で、どの候補を選ぶのか。誰ならトランプ氏に勝てるか。候補乱立は、「トランプ時代」の民主党の混迷も描き出している。

 

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