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【国際】

ダビンチ没後500年 歩み寄り 仏伊大統領、天才たたえる

 ルネサンス期を代表するイタリアの芸術家レオナルド・ダビンチ(一四五二〜一五一九年)の死去から五百年となる二日、最期を迎えたフランス中部アンボワーズでマクロン仏大統領とマッタレッラ伊大統領が会談し、「万能の天才」の功績をたたえた。両国は近年、政治的な緊張関係が続くが、節目の年を迎え関係が改善しつつある。(仏中部シャンボールで、竹田佳彦)

 マッタレッラ氏は二日、アンボワーズで「両国間の友好はいかなる試練にも耐えられる」と述べた。マクロン氏も「仏伊と両国民の関係は不滅だ」と応じた。会談後には、ダビンチが設計に関与したとされる近隣のシャンボール城へ移り、両国の若者とも交流した。

 緊張関係は昨年六月、イタリアでポピュリズム(大衆迎合主義)と極右両政党の連立政権が発足した直後に始まった。多くの難民らを受け入れてきたイタリアだが、新政権は非政府組織(NGO)の難民救助船の着岸を拒否。仏側が批判すると、猛反発した。

 伊政府内では記念の年に仏国内で企画されるダビンチ展への作品貸し出しについて、見直しの声すら上がった。さらにフランスの反政権デモ「黄色いベスト運動」を巡り、ディマイオ伊副首相は運動の支援を表明。仏側は二月七日に駐イタリア大使の一時召還を発表する事態になった。

 AFP通信によると、マッタレッラ氏は帰任したフランス大使と会談するなど事態の沈静化を図った。批判の急先鋒(せんぽう)だったサルビーニ伊副首相は三月、ダビンチ関連行事の発表会見で「(パリのルーブル美術館にある代表作)モナリザを取り戻す」と発言したが、続けて「冗談はさておきこれ以上、外交危機はいらない」と述べるなど、態度を軟化させている。

 

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