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【国際】

ベネズエラ蜂起議長、失敗認める 米紙に政権打倒手詰まり

 【ニューヨーク=赤川肇】政情不安と経済危機が深まる南米ベネズエラで、マドゥロ大統領の退陣に向けて国軍に蜂起を呼び掛けたグアイド国会議長が四日、米紙ワシントン・ポスト(電子版)のインタビューで、蜂起の失敗を初めて認めた。政権打倒策が事実上、手詰まり状態に陥っており、グアイド氏を支える米国による軍事介入の可能性が高まったとの見方も一部で出ている。

 暫定大統領を名乗るグアイド氏は首都カラカスで同紙の単独取材に応じた。政権側から離反したとみられる軍人らを従えて四月三十日に訴えた蜂起について「成功しなかったが、それは正当ではなかったという意味ではない」と釈明。そのうえで、「より多くの軍人、政権高官の支援が必要かもしれない」と述べ、離反者の規模について見込み違いがあったとの認識を明らかにした。

 米国が「必要なら大統領はやる用意がある」(ポンペオ国務長官)と公言する軍事介入については、「もし必要なら認めるだろう」と容認する立場を示した。

 米ニューヨーク大のアレハンドロ・ベラスコ准教授(現代ラテンアメリカ史)は今回の蜂起失敗でマドゥロ氏、グアイド氏双方の求心力が低下する可能性を指摘。政権打倒を目指すグアイド氏が窮地に追い込まれた一方、マドゥロ氏にとっても、グアイド氏らを逮捕しなければ政権内外への体面を保てなくなるリスクがあるとの見方だ。

 ベラスコ氏は、双方の間で膠着(こうちゃく)状態が今後、深まる中で、米国による軍事介入の可能性が高まったと指摘。グアイド氏はポスト紙に、マドゥロ氏がグアイド氏逮捕を命じない理由を「怖いからだ」と語った。

 ベネズエラでは急激なインフレで食糧や医薬品の入手が難しく、国連によると人口の一割に当たる三百四十万人が国外に退避した。

 

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