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【国際】

北朝鮮、飛翔体また発射 短距離ミサイル2発か

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 【ソウル=境田未緒】韓国軍合同参謀本部は九日、北朝鮮が同日午後四時二十九分と四十九分(日本時間同)、北西部の平安北道亀城(ピョンアンプクトクソン)から短距離ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体を一発ずつ、計二発を発射したと発表した。飛行距離は四百二十キロと二百七十キロで日本海に着弾したとみられる。詳細は分析中としており、弾道ミサイルであれば国連安全保障理事会の決議に反する。 

 北朝鮮は今月四日にも複数の飛翔体を発射したばかり。相次ぐ発射は、国内外に軍事力強化を示し、米韓をけん制する狙いがあるとみられる。亀城は二〇一七年五月、新型中距離弾道ミサイル「火星12」が発射された地域。

 参謀本部などによると北朝鮮が四日に発射した飛翔体は十〜二十発で、飛行距離は七十〜二百四十キロだった。新型の短距離弾道ミサイルとの見方が専門家の間で強まっているが、北朝鮮外務省報道官は八日、火力打撃(砲撃)訓練だとして「誰かを狙ったものではなく、正常な軍事訓練の一環で、地域情勢を激化させたこともない」と主張した。

 短距離ミサイルが発射された九日午後はソウルで、日米韓三カ国の国防当局による防衛実務者協議が開かれていた。米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表も訪韓中でこの日、韓国外務省の李度勲(イドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と四日の飛翔体発射や北朝鮮への食糧支援について協議した。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は十日の就任二年を前に九日夜、韓国KBSテレビの特別番組に生出演。「弾道ミサイルであれば短距離だとしても、国連安保理制裁決議に違反する可能性もないわけではないと考える」と述べた。

◆首相「日本に影響ない」

 安倍晋三首相は九日、北朝鮮による飛翔体の発射について「現時点で、わが国の安全保障に影響があるような事態は確認されていない」と述べ、直ちに問題視しない姿勢を示した。官邸で記者団の質問に答えた。

 岩屋毅防衛相は「わが国の領域や排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイルの飛来は確認されていない」と防衛省で記者団に明らかにした。米韓両国と連携して飛翔体の種類や飛距離に関する情報の収集、分析を進める考えを示した上で「警戒監視に万全を期したい」と述べた。

 

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