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【国際】

仏の72歳、海流で大西洋横断 たる形船 5800キロ移動

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 【パリ=竹田佳彦】たる形の船に乗り、海流の力だけで大西洋横断を目指していたフランス人の元国立公園管理人兼個人ガイド、ジャン・ジャック・サバンさん(72)が九日未明、カリブ海の仏領マルティニクへ到着した。昨年十二月二十六日にアフリカ西部カナリア諸島を出発。約四カ月の航海で、移動距離は五千八百キロに及んだ。

 「航海は順調だったが、この一週間が一番大変だった。暗礁にぶつかれば船が壊れかねないからね」。サバンさんは六日、カリブ海にある最後の寄港地の島で仏ラジオの取材に応じた。

 船は全長三メートル、直径二・一メートルのたる形。四月二十七日、カリブ海に入った。移動は海流頼みでエンジンがないため、寄港するのも他船頼み。協力してくれる船に遭遇するのを待ちながら一週間海上を漂い、ようやく入港できた。休憩を経て、引き船でマルティニクへ向かい、九日にたどり着いた。

 フリーズドライの食料と釣り上げた魚中心の生活で体重は四キロ落ちたが、健康そのもの。AFP通信によると船内では八月に出版する航海記の執筆やメールへの返信を書いて過ごした。挑戦は終わったが、今度は英仏海峡を泳いで横断する計画をたてている。

 航海は一九五二年に小型ボートで大西洋を横断した医師の著書「実験漂流記」に影響を受けて決めた。

 

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