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【国際】

フィリピンあす中間選挙 ドゥテルテ派優勢、政権高い支持率

 フィリピンで、上下両院議員や地方の首長らの選挙が十三日、投開票される。任期(六年)の折り返しを迎えるドゥテルテ大統領の信任が問われる中間選挙。半数の十二議席を改選する焦点の上院選では、ドゥテルテ氏に近い候補者らが優位な選挙戦を展開している。 (バンコク支局・山上隆之)

 六十二人が立候補した上院選で、ドゥテルテ氏は十一人を推薦した。元大統領特別補佐官のゴー氏は、南部ダバオ市長時代からドゥテルテ氏の側近として支える。元国家警察長官のデラロサ氏は、容疑者の射殺も辞さない超法規的な薬物取り締まりを指揮してきた。

 地元メディアなどによると、ゴー氏は五日、首都マニラでの集会で「大統領が刑務所に入るのであれば、私も喜んで入る」と、ドゥテルテ氏との親密さをアピール。デラロサ氏も別の集会で「射殺なしでの取り締まりはありえない。薬物中毒者に殺されてもいいのか」と訴えた。

 政権に批判的なメディアへの圧力も強め、国際社会から非難を浴びるドゥテルテ氏だが、好調な国内経済や手厚い貧困対策などを背景に、民間調査会社が三日発表した政権支持率は81%に達した。「ドゥテルテ人気」の追い風に乗って、ゴー、デラロサ両氏らドゥテルテ派の多くが最新の世論調査で当選圏内に入る。

 一方で、アキノ前大統領のおいのバム・アキノ氏、二〇一六年の大統領選でドゥテルテ氏と争ったマヌエル・ロハス氏といった反ドゥテルテ派は苦戦を強いられている。

 ドゥテルテ派が中間選挙で上下両院の勢力を伸ばすことになれば、ドゥテルテ氏の影響力がさらに高まるのは避けられない。

 政治アナリストのリチャード・ヘイダリアン氏は「ドゥテルテ氏が公約とする死刑制度の復活や刑事罰の適用年齢引き下げを可能にし、大統領の再選を禁じた憲法の改正による任期延長論も現実味を帯びる」と指摘する。

 

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