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【国際】

妊娠中絶禁止法が成立 米アラバマ州

 【ヤングスタウン(米オハイオ州)=赤川肇】米南部アラバマ州で十五日、性的暴行や近親相姦(そうかん)による妊娠も含めて人工中絶を原則禁止する法案が成立した。半年以内に施行される予定。中絶の権利を認めた一九七三年の連邦最高裁判例に抵触するもので、人権団体などは強く反発しており、法廷闘争は必至だ。

 成立したのは「人命保護法」。母体に危険がある場合を除いて中絶を重罪と位置づけ、中絶手術をした医師に最高で終身刑を科す。十四日に州議会を通過し、十五日にアイビー知事(共和党)が署名した。

 アイビー氏は声明で「全ての生命は尊く、神聖な授かりものであるという州民の強固な信念の証し」と主張。最高裁判例に反対の立場を示した上で、今回成立した州法が最高裁にとって判例を見直す絶好の機会になるとの見方を紹介した。

 最高裁は昨年、トランプ米大統領の指名で保守派のカバノー判事が就任したことで保守派優位が強まっている。アイビー氏の署名は、保守派が多数派を占める最高裁に判例変更を促す狙いがある。

 ロイター通信によると、中絶を制限する法案は今年だけで十六州の州議会で提案され、胎児の心拍音が確認できた段階で中絶を禁止する法案が四州で成立した。

 

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