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【国際】

23日欧州議会選 強硬離脱新党、急伸 英2大政党抑え支持トップ

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 【ロンドン=藤沢有哉】英国で二十三日に行われる欧州連合(EU)の欧州議会選挙に向け、「合意なき離脱」を望む新政党「ブレグジット(英国EU離脱)党」の支持が拡大している。選挙がEU離脱を巡る“代理国民投票”の様相を呈する中、離脱問題の停滞を追い風に、与党・保守党の離脱支持層を取り込んでいる。

 「私たちの政策はすぐにEUから去ることだ。二大政党制は何の役にも立っていない」

 ブレグジット党のファラージ党首は十二日の英BBC放送で、合意なき離脱の必要性を訴え、離脱問題で打開策を見いだせない保守党と最大野党・労働党を批判した。二〇一四年の前回の欧州議会選は「英国独立党(UKIP)」を率いて大勝。四月に結成した新党で臨む今回は、大量得票で合意なき離脱に向けた機運の醸成を狙う。

 欧州議会選(総議席七五一)は二十三〜二十六日にEU各国であり、英国への配分議席は七三。これを政党単位で争う。オックスフォード大のステファン・フィッシャー准教授(政治心理学)は「EU離脱、残留どちらを望むかを投票先で示す選挙になる。欧州議会議員の役割はあまり考慮されないだろう」と指摘する。

 世論調査会社ユーガブの八〜九日の調査では、欧州議会選の支持率はブレグジット党が34%でトップ。EU残留を訴える自由民主党と緑の党、新党「チェンジUK」は5〜15%で残留支持層の支持が分散する。新たな離脱方針を協議する二大政党は低迷し、メイ首相が率いる保守党は10%で五番手だ。

 保守党・強硬離脱派のリースモグ議員は十三日のラジオ放送で「党組織の大勢がブレグジット党へ投票すると言った。離脱が実現しないことを疑問視し、首相を信用していない人たちだ」とメイ氏を批判した。

 メイ氏はEUとの離脱合意案が批准されれば辞任する意向だが、英メディアによると、今月上旬の地方選の惨敗で、党内では辞任までの具体的な日程の提示を求める声も上がる。フィッシャー准教授は「選挙で再び大敗すれば、辞任要求はより強まる」と予測する。

11日、英ダラムで開いた「離脱党」の選挙集会で話すファラージ党首=共同

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