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【国際】

バイデン氏 期待と不安 米民主トップ候補/高齢、失言癖も

18日、米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで演説するバイデン前副大統領=金杉貴雄撮影

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 【フィラデルフィア=金杉貴雄】二〇二〇年米大統領選の民主党候補指名争いに立候補しているジョー・バイデン前副大統領(76)は十八日、出馬表明後初の大規模集会を、米国「建国の地」東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開き、国民の団結とトランプ大統領の打倒を訴えた。バイデン氏は現時点の各種調査で党内の他候補を大きくリードしているものの、高齢や「失言癖」など懸念材料もある。

 バイデン氏は約六千人の聴衆に対し、大規模集会のスタートにフィラデルフィアを選んだ理由について「民主主義の発祥の地だからだ」と強調。独立宣言と合衆国憲法が起草された「建国の地」で、民主主義を支える平等や人権を軽視するかのようなトランプ氏から、「米国本来の精神」を取り戻すことを訴えた。

 また「国民がさらなる分断や、争いへと導く大統領を望むなら、私は必要ない。分断を乗り越え、この国を一つにする」と主張。過激な言動で国内外で「分断」をあおっていると指摘されるトランプ氏を意識して「団結」を呼び掛けた。

 バイデン氏はオバマ政権で副大統領を務めた知名度と親しみやすい人柄で、各世論調査で常に党内トップだったが、先月出馬を正式表明すると支持はさらに上昇。十七日公表のFOXニュースによる最新調査ではバイデン氏は35%で、二位バーニー・サンダース氏(77)の17%にダブルスコアをつけ、他の若手候補にも大きくリードしている。

 集会の参加者からも、期待の声が聞かれた。ニュージャージー州から来たマイケル・コーさん(75)は「バイデン氏は長年の政治経験があり、国民をまとめ、トランプ氏から政治を取り戻してくれる」と主張。

 地元ペンシルベニア州に住む黒人女性のステファニー・トンプソンさん(45)も「トランプ氏に勝つには前回選挙で落とした(同州を含む)ラストベルト(さび付いた工業地帯)をとらなければならないが、バイデン氏は最適な候補者だ」と訴えた。

 だが、不安要素もある。一つは、大統領候補としては異例なほど高い年齢だ。就任時史上最高齢の七十歳だったトランプ氏よりさらに四歳も年上だ。「失言癖」も指摘されており、今月も「中国は競争相手ではない」と発言し、トランプ氏から「非常に甘い」と攻撃材料に使われた。

 党内左派からも攻撃を受ける。人気のあるアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(29)は、地球温暖化対策で「何もしてこなかった政治家たちが中道的な政策を主張しながら帰ってこようとしている」と暗にバイデン氏を批判。このため「バイデン氏の独走は長続きしない」と冷ややかな米メディアもある。

 

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